対策方法が異なる
3種の熱
熱は3種類存在することを
ご存知でしたか?
工場・倉庫や住宅の暑さ対策・寒さ対策に、頭を悩ませていませんか?
効果的な対策のためには「熱の種類」を知ることが重要です。熱には「輻射熱」「対流熱」「伝導熱」の3種類が存在し、それぞれ特性が異なります。
これらを理解することで、的確な熱対策が可能になり、より効率的に、暑さや寒さの対策をすることができます。

伝わり方の違う3つの熱
熱の伝わり方には、
湯たんぽ型、エアコン型、電気ストーブ型の
3つがあります。
-
直接触れることで伝わる熱。
湯たんぽや水枕のように直接身体に触れることで伝わる熱になります。 -
温風や冷風によって伝わる熱。
エアコンや温風ヒーターのように空気を循環させることで伝わる熱になります。 -
赤外線で伝わる熱。
太陽や焚火の熱のように風に影響されない熱線(電磁波)による熱になります。
「伝わり方の違う3つの熱」の建物内での熱移動の割合
建物内でのこれらの熱の伝わり方は種類によって割合が異なります。具体的には以下のようになります。

熱対策を効果的に行うには、
熱の移動量を考慮することが重要です。
-
輻射熱を防ぐ
-
対流熱を防ぐ
-
伝導熱を防ぐ
POINT
熱移動の多い熱から対策することで、
建物内の熱移動を減らし、
暑さ・寒さを効率的に対策することが可能です
熱の移動を減らす・止めるために
効果的な材料の組み合わせ

断熱材は「伝導熱」と「対流熱」を止めることができます。遮熱材は「輻射熱」を止めることができます。
断熱材だけでは建物内の熱移動全体の25%しか止めることができず、遮熱材では熱移動全体の75%を止めることができます。
-
輻射熱への対策
建物内の熱移動の大きな原因ですので、最優先で対策すべきです。屋根や外壁への遮熱材の使用が効果的です。断熱材では対策ができません。
-
対流熱への対策
空気の動きによる熱移動を制御するため、適切な換気システムやシーリングファンの設置を検討しましょう。
-
伝導熱への対策
壁や床、機械など触れることで熱の影響を受ける場合は、断熱材を使用し直接的な熱を防ぎましょう。
POINT総合的なアプローチ
単一の対策だけでなく、
それぞれの熱に応じた総合的な対策を
することで、効果的な熱対策が行えます。