遮熱材の特性

高い熱反射性

放射された電磁波が熱として吸収されず、物体の表面で跳ね返り再び空中に戻っていくことを「反射」といいます。アルミ純度の高い遮熱シートを使用することで、輻射熱となる電磁波を効率よく反射します。
輻射熱とは、風が吹いていても暖かさが伝わる電磁波による熱のことで、空気に影響されないのが特徴です。太陽の熱以外にも、焚き火の熱、床暖房の熱、薪ストーブの熱等があります。
夏の蒸し暑さは、この輻射熱が住宅や工場に溜まり室温を上げることが原因です。
サーモバリアはアルミ純度の高い遮熱材のため、輻射熱の97%を反射し輻射熱の移動を止めます。
アルミ純度が下がると、熱の反射は下がります。

低い熱放射性

電磁波(熱放射線)は物体に当たることによって熱を発生させます。その熱放射線が空間を移動する現象を「熱放射」といいます。
また、熱放射線の吸収による熱を「輻射熱」といいます。
高純度のアルミ箔は熱の放射性が低く、物体から放出される熱を抑える効果があります。これは、アルミのホイル焼きのように熱を中に閉じ込める働きと同じです。
アルミ純度の高いサーモバリアでは、輻射熱が3%しか放出されません。輻射熱の放射性が低いことで、冬の時期は輻射熱が屋外に逃げていくことを防ぎ、効率よく室内を保温することが可能です。
放射率が低いアルミ箔が
容器の保温性を高める
アルミ箔を貼った容器は、貼っていない容器よりも放出される熱を抑えるので温度が上昇します。
お湯を入れて90分後、アルミ箔を貼った容器と貼っていない容器では約8℃の温度差が生じています。
このように、アルミ箔は放射率が低いため、容器の保温性を高めることが可能です。