冬のガレージが寒い!カンタンにできる寒さ対策と、本格的な寒さ対策を分けてご紹介
ガレージシャッターと地面の間に隙間があると、そこから隙間風が侵入し、外気の影響を受けやすくなります。さらに1階がガレージである「ビルトインガレージ」は、著熱性の高いコンクリート構造のものが多く、暖房をつけてもなかなか暖まりません。ガレージの寒さ対策には、隙間風対策、断熱工事など、外気の影響を受けにくくするためのリフォーム対策が効果的です。本記事では、ガレージの寒さ対策、効果的なリフォーム方法を紹介します。ガレージの冷えを感じ、寒さ対策を検討中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ガレージが寒い理由は?
ガレージ内は、壁や床の材質、シャッターの隙間から冷気が侵入するなどの理由により、冬は寒さを感じやすくなります。まずはガレージの中が寒くなる理由について、具体的に紹介します。
- ビルトインガレージの場合、底冷えしやすい
- シャッターと地面の隙間から、冷気が侵入するため
ビルトインガレージの場合、底冷えしやすい
一般的に、ビルトインガレージは床、壁をコンクリートで仕上げるケースが多いです。ビルトインガレージとは、駐車できるスペースを住宅の1階部分に設け、車を格納するガレージのことです。ガレージで使用されるコンクリートは熱伝導率が高いので、外気の影響を受けやすくなります。そのため、冬の時期は、コンクリートで作られた床が冷気の影響で冷たくなり、底冷えを感じることもあるでしょう。さらに蓄熱性能のあるコンクリートは、暖まりにくく、冷めやすい特徴もあるので、暖房をつけても室内がなかなか温まりません。
シャッターと地面の隙間から、冷気が侵入するため
一見しっかり閉まっているように見えるシャッターであっても、よく見ると地面との間に隙間があることも……。このように、シャッターと地面の間に隙間があると、そこから冷気が侵入してガレージ内の室温が低下します。とくに金属製のシャッターの場合、年数の経過とともに錆びると隙間が増えやすくなるので、定期的にサビ取りなどのメンテナンスを行いましょう。
ガレージにおすすめの寒さ対策(個人)
ガレージの寒さは、個人でも対策を取ることが可能です。本項目では、個人でできるガレージの寒さ対策について紹介します。
- オイルヒーターを配備する
- 車の出入り口にアコーディオンカーテンを取り付ける
- シャッターに隙間テープを取り付ける
オイルヒーターを配備する
ガレージ内には揮発性、引火性のあるガソリン、軽油を使用した車、バイクが止められています。とくに車、バイクの給油直後は少量の吹きこぼれなどが残っていることも。車やバイクに給油の吹きこぼれが残っている場合、引火すると火災の原因となるので、石油ファンヒーター、石油ストーブなどの火を使う暖房器具は避けた方が無難と言えるでしょう。
ガレージの暖房には、火を使わない「オイルヒーター」などの暖房器具がおすすめです。オイルヒーターとは、電気によってあたためたオイルを本体のパネル内で循環させ、放熱された「輻射熱」により室内全体を暖める暖房器具のことです。オイルヒーターなら火を使わずに使用できるので、引火性のあるガソリン、軽油を使用する車やバイクのあるガレージでも安心して使用できます。
ただし、いくら「オイルヒーターが火を使わなくても使える」とはいえ、安全性を過信して間違った使い方をすると事故を招く恐れがあるので注意が必要です。使用する際には、必ず取扱説明書をよく確認してから使用しましょう。
車の出入り口に「アコーディオンカーテン」を取り付ける
車の出入り口に「アコーディオンカーテン」を取り付けることで、出入口やシャッターの隙間から入る冷気を防ぎ、寒い時期も暖かく過ごせます。アコーディオンカーテンとは、アコーディオンのジャバラのように、開いたり縮めたりする構造をもつ間仕切りのことです。素材は塩化ビニールのものが多く、種類は色、柄、サイズなど、様々な種類があるので、自宅のガレージに適したものを選びましょう。さらにアコーディオンカーテンでお部屋を仕切ることで暖房効率がアップするので、節電にも役立ちます。
シャッターに隙間テープを取り付ける
ガレージのシャッターと地面に隙間があると、そこから冷気が侵入し、寒さを感じることもあるでしょう。その場合は、シャッターと地面の隙間に「隙間テープ」を貼り付ける方法がおすすめです。隙間テープで隙間を塞ぐことにより隙間風の侵入を防ぎ、寒い時期も快適に過ごせることでしょう。さらに隙間テープを貼ることで、雨、ゴミ、虫などの進入を防ぐ効果も期待できます。
ガレージにおすすめの寒さ対策(業者)
ガレージは、断熱材の施工など「寒さ対策」に効果的なリフォームをすると、寒い時期も暖かく過ごせるようになるのでおすすめです。本項目では、ガレージ寒さ対策に効果的なリフォーム方法について紹介します。
- ガレージに断熱材を施工する
- ガレージに遮熱シートを施工する
ガレージに断熱材を施工する
ガレージのシャッターは、スチールなど金属製のものが多いです。さらにビルトインガレージは、車の荷重に耐えられるよう床がコンクリートで作られています。コンクリート、金属製のスチールは熱伝導率が高く、外気の影響を受けやすいので、夏は暑く、冬は寒さを感じることも多いでしょう。外気の影響を受けにくくするには、ガレージに断熱材を貼り付ける方法がおすすめです。断熱材とは空気の層により熱の移動を抑え、熱の伝導を遅らせる材料のことです。
断熱材は空気を多く含んだ素材であり、空気の層が多いほど熱の伝わりが遅くなります。断熱材をガレージに施工することで外気の侵入を抑える働きがあり、外気の影響を受けにくくなります。断熱工事については、「断熱工事とは?費用の目安や効果・注意点から一緒に行うべき遮熱工事まで紹介」の記事で詳しく紹介していますので、合わせて読んでみてください。
ガレージに遮熱シートを施工する
熱を反射させる「遮熱シート」をガレージに施工することで、室内の熱が外に逃げるのを防ぎ、寒い冬の時期も快適に過ごせます。遮熱シートとは、輻射熱を反射する金属製のシートのことです。冬は、ガレージから輻射熱が外へ逃げようとするため、寒さを感じやすくなります。とくに蓄熱性能のあるコンクリートは、暖まりにくく、冷めやすい特徴もあることから、暖房をつけてもなかなか暖まりません。
そこで遮熱シートをガレージに施工することで、輻射熱が外へ逃げるのを防ぎ、寒い冬も暖かく過ごせます。さらにガレージ内の温度が安定して暖房の効きも良くなるので、光熱費を削減したい方にもおすすめです。遮熱による寒さ対策については「遮熱による寒さ対策とは?遮熱対策の種類、寒さ対策の方法を紹介」でも紹介してみるので、こちらもぜひご覧くださいませ。
まとめ
ビルトインガレージで多く使用されるコンクリートは熱伝導率が高く、冬は外からの冷気の影響を受けることが多いです。さらにガレージのシャッターが金属製の場合、錆び、経年劣化により隙間風が侵入することもあるでしょう。ガレージの寒さを防ぐには、個人でできる対策、または効果的なリフォームを行う方法があります。ガレージの寒さ対策、おすすめのリフォーム方法は、具体的に以下の通りです。
(個人でできる対策)
- オイルヒーターを配備する
- 車の出入り口に「アコーディオンカーテン」を取り付ける
- シャッターに隙間テープを取り付ける
(寒さ対策におすすめのリフォーム)
- ガレージに断熱材を施工する
- ガレージに遮熱シートを施工する
遮熱シートをガレージに施工することで、熱が外に逃げるのを抑え、寒い時期も暖かく過ごせます。上記で紹介した個人でできる対策、リフォーム方法などを行い、ガレージの寒さ対策に役立てていきましょう。
編集部
自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。
当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。
当社製品のサンプル請求、記事に関するお問い合わせなどは、各フォームからお気軽にご相談くださいませ。