住宅市場の変化を見据え、非住宅の遮熱市場へ。屋根の技術を活かした日本いぶし瓦の新たな取り組み
日本いぶし瓦株式会社様は、創業105年、4代にわたって屋根工事を手がけてきた老舗企業です。時代の変化とともに瓦製造から施工へと事業を発展させ、現在は屋根工事で培った技術を活かし、サーモバリア代理店として遮熱事業にも積極的に取り組まれています。
住宅市場の変化を見据え、新たな事業の柱として遮熱市場に挑戦。活動開始から約1年で50件を超える施工実績を積み重ねています。
本記事では、日本いぶし瓦株式会社 代表取締役・野々村様に、サーモバリア代理店に加盟された背景や、最初の案件を獲得するまでの取り組み、今後の展望についてお話を伺いました。
まず、日本いぶし瓦さんの歴史と事業内容を教えてください。

今年で創業105年になります。もともとは瓦の製造からスタートした会社で、70〜80年にわたって製造を続けてきました。途中から施工部門として屋根工事会社も立ち上げ、製造と施工の二本柱でやってきたんです。
ただ、時代の流れとともに事業環境も変化し、約20年前に瓦の製造を終了しました。それ以降は屋根工事に一本化して、主に木造新築住宅の瓦工事を中心に事業を展開してきました。
創業105年という長い歴史の中で、製造から施工へと柔軟に形を変えてこられたんですね。そうした変化への対応力があるからこそ、今の事業があるのだと感じました。
そのうえで少し踏み込んでお聞きしたいのですが、老舗ならではの安定した基盤がありながら、あえて遮熱という全く新しい市場に飛び込まれた背景には、どんな思いがあったのでしょうか?

正直に言うと、危機感がありました。瓦ってイメージ通りといえばそうなんですが、今の住宅市場ではどんどん選ばれなくなっています。軽量なガルバリウム鋼板に切り替わっていく流れがあって、かつ日本全体で人口も減っていく。「家が建たない・瓦も選ばれない」という二重の逆風の中で、何か新しいことをやらなきゃいけないと感じていました。
そこでサーモバリアに出会って、屋根の知識や施工ノウハウをそのまま生かせるフィールドだと気づいたんです。しかも相手は住宅ではなく工場や倉庫といった非住宅。新しい市場に飛び込めるチャンスだと思って、チャレンジを決めました。
遮熱材の中でも、あえてサーモバリアを選ばれた決め手はどこにあったのでしょうか。

代理店登録から事業が動き出すまでに、何か転機となった出来事はありましたか?

登録自体は3年ほど前なんですが、自社でお客様向けのイベントを開いたり、オンラインセミナーを開催したりしたことが大きな転機になりました。
ライフテックの担当者に講師として来ていただいたこともあって、そこから一気に流れが変わった感じですね。
遮熱事業を始められてから、苦労された点はありましたか?

ありましたね(笑)。屋根屋としての職人のこだわりが、良い意味でも悩みのタネになって。施工マニュアルを見た時に「この収まりで本当にいいのかな」と気になる部分があったんです。
でも、これは屋根材ではない。用途が違うから、これでいいんだということを社内でしっかり説明して乗り越えました。屋根屋だからこそ気になる部分が出てくるというのは、正直なところです。
最初のお客様はどうやって獲得されましたか?

始まりは知人からの紹介がほとんどでした。もともとのつながりを大切にしながら、一件一件積み上げていった感じです。
ただ、それと並行してライフテックの展示会にも積極的に参加して、そこからも案件をかなりいただけました。「ものづくりワールド」では他の屋根屋さんと共同で別ブースを出展したこともあります。メーカーが出展している展示会に顔を出すのは、やっぱり信頼感が違いますし、一番固い集客方法だと思います。
現在の施工件数と、お客様の反応はいかがでしょうか?

大小はありますが、50件近くは施工していると思います。お客様からは「涼しくなった」という声を多くいただいており、とても喜んでいただけています。
最近では、自衛隊の某基地からも問い合わせがあり、飛行機のエンジン整備棟の暑さ対策についてご相談をいただきました。ホームページを検索して見つけてくださったそうで、Web経由での問い合わせも着実に増えてきています。
自衛隊からの問い合わせとは驚きですね。それだけ遮熱ニーズが広がっているということでしょうか。今後の目標についても聞かせてください。

会社の売り上げの柱にしたいと思っています。今期は1億3,000万円ほどの着地になりそうですが、来期は2億円を目指して、そこから3億・4億と伸ばしていきたい。
今まで住宅の屋根工事が売り上げの中心でしたが、それを超えるくらいまで事業を育てていくつもりです。
御社の強みをあらためて教えてください。

やはり100年にわたって屋根に向き合ってきた技術と知識の厚みだと思います。遮熱施工においても、屋根の収まりにこだわった確かな施工ができる。
加えて、屋根だけでなく壁面も含めてトータルで対応できるので、「雨漏りも直したい」「外壁もどうにかしたい」といったご相談をそのままお受けできます。ワンストップで解決できる点は、お客様にとって大きなメリットだと思っています。
加盟を検討している施工会社へのメッセージをお願いします。

まず、すでに取引のあるお客様に積極的にアピールしていくのが一番の近道だと思います。工場や倉庫を持っているお客様との接点がある会社さんは特に向いていると思います。入り口さえつかめれば、確実に広げていける商材です。
展示会への参加もぜひ早いうちから積極的に。ライフテックが出展する展示会に一緒に参加させてもらえる機会があるので、そこはフル活用した方がいいですよ。
まとめ
今回お話を伺った日本いぶし瓦株式会社様は、創業105年の歴史の中で培ってきた屋根工事の技術を強みに、遮熱事業にも積極的に取り組まれています。住宅市場の変化を見据え、新たな価値を提供できる事業としてサーモバリアを選び、これまでに50件以上の施工実績を積み重ねてこられました。
代表取締役の 野々村様からは、「世の中には暑さで困っているお客様がたくさんいる。その課題を屋根の技術で解決していきたい」という力強い思いを伺いました。
私たちとしても、その思いに応えられるよう、代理店の皆様が安心して提案・施工できる環境づくりやサポート体制の充実に、より一層努めてまいります。
施工情報
| 事業名称 | 日本いぶし瓦株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県岐阜市石谷惣作1205番地の1 |
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