リビング階段を設置したら、リビングスペースが寒い!寒くなる原因と個人・業者でできる6つの対策をご紹介
リビング階段(※)のある部屋は、2階へ行く時に家族が「リビング」を通る必要があるので、家族のコミュニケーションが増えるといったの理由から人気があります。開放感のある空間づくりができる「リビング階段」ですが、その一方で冷気がこもりやすい、空調効率が悪いといったのデメリットもあるので注意が必要です。寒い時期に「リビング階段」のある部屋で暖かく過ごすには、上手に寒さ対策を行うことが大切です。
本記事では「リビング階段のある部屋」が寒くなる理由とともに、具体的な寒さ対策について紹介します。この先、お家を建てる予定の方や、ご自宅のリノベーションをご検討中の方、特にその中でも「リビング階段」の設置を予定されている方は参考になるはずです。
※リビング階段...リビング階段とは、リビングルームに設置された階段のこと。
目次
リビング階段が寒くなる理由
リビング階段のある部屋はなぜ寒さを感じやすいのでしょうか?リビング階段のある部屋が寒くなるのは2つの理由があります。
- 2階からの冷気が降りてくるため
- 暖房で暖められた熱が2階へ逃げてしまうため
2階からの冷気が降りてくるため
空気には、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下に移動する性質があります。リビング階段のある部屋では、2階から階段を伝って冷たい空気が下に降りてしまうため、1階にある「リビングスペース」で過ごしていると、足元の冷え、寒さを感じてしまいます。
とくにリビングルームの「2階部分が吹き抜け」になっている場合、より多くの冷たい空気が1階に降りてしまうので、室内が一気に寒くなってしまいます。
暖房で暖められた熱が2階へ逃げてしまうため
リビング階段のある部屋は、1階と2階を隔てる「仕切り」や「扉」が設置されていません。そのため、暖房によって暖められた空気が階段から2階に上ってしまうため、暖房の効きが悪くなります。暖房をつけても「暖かい空気」が2階へ逃げてしまうので、1階のリビングスペースがなかなか暖まりません。
リビング階段の寒さ対策(個人)
それでもリビング階段を設置して、お洒落で開放感のあるお家を作りたいですよね。実はリビング階段のあるお家の寒さ対策は、個人でも行うことが可能なんです。個人でできるリビング階段の寒さ対策は主に3つあります。
- サーキュレーターを設置する
- リビング階段の入り口に、間仕切りカーテンを設置する
- リビング階段の入り口に、ロールスクリーンを設置する
サーキュレーターを設置する
リビング階段がある部屋の寒さを防ぐためにも、冷たい空気が1階のリビングスペースにこもらないようにしたいです。そこでおすすめなのが、リビングに部屋全体の空気循環を促す「サーキュレーター」を設置する方法です。
サーキュレーターとは、室内の空気を循環させる家電のことです。サーキュレーターの設置により、2階と1階の空気が撹拌(かくはん)されるようになり、冷気がリビングにこもるのを防ぎます。
リビング階段の入り口に、間仕切りカーテンを設置する
画像引用:リビング階段カーテンで断熱!おしゃれでスマートなアイテム紹介!(リスタ)
リビング階段の入り口に「間仕切りカーテン」を設置することで、2階から降りる冷たい空気の侵入を防ぎます。間仕切りカーテンとは、空間を仕切るために使用するカーテンのことです。間仕切りカーテンを設置する時は、突っ張り棒に「カーテン生地」を通して、入り口に設置するだけで、誰でも簡単に設置できます。
少しだけ開放感は減ってしまいますが、寒い季節の一時的な対策としては非常に安価で有効な手段です。
リビング階段の入り口に、ロールスクリーンを設置する
画像引用:寒い!リビング階段にロールスクリーンを設置(silk)
2階から降りてくる冷気を防ぐ方法には、間仕切りカーテンの他に「ロールスクリーン」を設置する方法があります。ロールスクリーンとは、布地を巻き上げて開閉できる「巻き上げ式のカーテン」のことです。
ロールスクリーンをリビング階段の入り口に設置することで、リビングスペースの気密性がアップするので、暖房効率がアップします。ロールスクリーンはカーテンレールがなくても設置できるタイプが多いので、簡単に設置できるのも嬉しいメリットのひとつと言えます。
リビング階段の寒さ対策に効果的な、リフォーム方法
リビング階段の簡易的な寒さ対策は個人でも可能ですが、業者に依頼することでより高い効果が期待できる方法があります。本項目では、それを3つご紹介します。
- リビング階段の入り口に、引き戸を設置する
- 家の壁・床に断熱材を施工する
- 家の壁・床に遮熱シートを施工する
リビング階段の入り口に、引き戸を設置する
画像引用:リビング階段に引戸を設けて、暖かリビングに。(lixilリフォームショップ)
リビング階段の入り口に「引き戸」を設置することで、2階から降りる冷たい空気の侵入を防ぎ、寒い時期も暖かく過ごせます。引き戸とは、溝やレールを使って開閉する扉のことです。扉を「引き戸」にすることで「開閉スペース」が不要となるので、リビングスペースが狭いお部屋の場合にもおすすめです。
引き戸をに設置することで、リビングと階段をしっかり区切れるので、部屋の気密性もアップして暖房の効きも良くなります。ただしリビング階段特有の開放感は少し薄れてしまうので、ご家族での検討が必要です。
家の壁・床に断熱材を施工する
リビング階段のある部屋の寒さ対策には、階段の入り口を引き戸にしたり、ロールスクリーンを設置することで1階の暖かい空気が逃げないようにする方法がありますが、家全体の断熱性能・気密性能を高めることも重要なポイントのひとつです。例えば、家全体の寒さ対策として、壁・床に断熱材を施工する方法があります。
断熱材とは、空気の伝わりを遅らせる素材のことです。家の壁・床に「断熱材」を施工することで、部屋の断熱性・気密性がアップして、室温の低下を防ぎます。
家の壁、床に遮熱シートを施工する
家全体の寒さ対策には、壁・床へ「遮熱シート」を施工する方法があります。遮熱シートとは、輻射熱を反射するアルミシートのこと。
輻射熱とは、風が吹いていても暖かさが伝わる「電磁波による熱」のことで、主に太陽や電気ストーブから放射される熱が「輻射熱」となります。遮熱シートの効果については、「遮熱シートの効果とは?実際の実験データからその疑問にお答えします」で詳しく紹介していますので、こちらもご覧くださいませ。
遮熱シートを家の壁・床に施工することで、室内の熱が外に逃げるのを防ぎ、寒い冬の時期も快適に過ごせます。
まとめ
リビング階段のある部屋は、冷気が下にこもりやすいので寒さ対策が欠かせません。リビング階段の寒さ対策は、主に以下の方法をお勧めします。
リビング階段の寒さ対策(個人)
- サーキュレーターを設置する
- リビング階段の入り口に、間仕切りカーテンを設置する
- リビング階段の入り口に、ロールスクリーンを設置する
リビング階段の寒さ対策(業者)
- リビング階段の入り口に、引き戸を設置する
- 家の壁・床に断熱材を施工する
- 家の壁、床に遮熱シートを施工する
お洒落なリビング階段は残しつつ、ご予算や寒さの状況に合わせて上手に寒さ対策ができると良いですね。
編集部
自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。
当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。
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