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中古マンションでできる寒さ対策とは?リノベ前に知っておきたい寒さ対策と、寒さの原因を解説

寒さ対策・マンション
中古マンションでできる寒さ対策とは?リノベ前に知っておきたい寒さ対策と、寒さの原因を解説

築年数の古いマンションは、窓のサッシ、ドアの劣化により隙間風の影響を受けることもしばしば。とくに古いマンションの場合、住宅の断熱性能に関わる「住宅の省エネルギー基準(※)」が制定されていない頃に建てられていることも多く、断熱材が施工されていないことも多いようです。断熱材が施工されていないマンションの場合、冬は外気の影響を受けやすく、寒さを感じやすくなります。

室内の寒さを感じるようになると、風邪、体調不良、底冷えなどを招く恐れがあるので、冷えを感じたらすぐに対策を行いましょう。本記事では、中古マンションが寒くなる理由とともに、寒さ対策を具体的に紹介していきます。

※住宅の省エネルギー基準……建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律のこと。
参照:住宅の省エネルギー基準 一般社団法人住宅・建築sdgs推進センター

中古マンションの室内が寒くなる理由

マンション築年数の古い中古マンションの場合、断熱材が入っていないケースがあります。その他にも、マンションは熱伝導率の高いコンクリート構造であることから外気の影響を受けやすく、冬は寒さを感じやすくなります。まずは室内が寒くなる理由について、具体的に紹介していきます。

  • 床や壁がコンクリート性だから
  • 断熱材が入っていないから

床や壁がコンクリート性だから

コンクリートマンションは、一般的にコンクリート構造であるケースが多いです。コンクリートは熱伝導率が高いので外気の影響を受けやすく、冬は寒さを感じやすくなります。たとえばコンクリートで作られた床の場合、冬は冷気の影響で冷たくなり、底冷えを感じることもあるでしょう。 さらに蓄熱性能のあるコンクリートは暖まりにくく、冷めやすい特徴もあるので、暖房をつけても室内がなかなか温まりません。

マンションの寒さは、家の気密性を高める「断熱リフォーム」などを行うことで、寒い時期も暖かく過ごせるようになります。(※断熱リフォームについては、後述で説明します。)

断熱材が入っていないから

断熱材古いマンションの中には、最初から断熱材が入っていないというケースもあるようです。そもそも、日本の住宅業界において断熱材が注目されるようになったのは、1980年に「省エネ法(※1)」が制定されてからのこと。省エネ法とは、資源エネルギー庁が設定した「エネルギーの使用の合理化等」に関する法律です。

住宅の断熱性能に関わる「住宅の省エネ基準」は、1979年の省エネ法制定を受けてから1980年に初めて制定され、その後1992年、1998年、2013年、と改正・強化され、さらに2016年に「建築省エネ法(※2)」が制定されました。建築省エネ法とは、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律のことです。省エネ法、建築省エネ法の制定により、住宅を断熱することで「エネルギーの無駄使いを無くそう」という流れが生まれ、断熱材の普及が進みました。

築40年以上など古いマンションの場合、省エネ法、建築省エネ法がまだ制定されていなかったことから、断熱材が入っていないケースが多いようです。

※1 引用:省エネ法とは(経済産業庁)

※2 引用:建築物省エネ法の概要(一般社団法人住宅・建築sdgs推進センター)
※参照:断熱材の意外な歴史その1

中古マンションにおすすめの寒さ対策(個人)

中古マンションの寒さは、個人でも対策が可能です。まずは、個人でできる「マンションの寒さ対策」について具体的に紹介します。

  • 断熱性の高いカーテンを設置する
  • 廊下に間仕切りカーテンを取り付ける
  • 床にホットカーペットを敷く

断熱性の高いカーテンを設置する

カーテン「中古マンションの窓が経年劣化しており、隙間風が入る」という場合は、断熱性の高いカーテンの設置も検討してみると良いでしょう。断熱性の高いカーテンとは、断熱機能を持たせたカーテンのこと。断熱性の高いカーテンには、裏地が縫い付けてある、または熱を通さない「特殊な生地」が織り込まれているなど、熱を伝わりにくくするためにさまざまな工夫が施されています。カーテンに断熱性のあるものを選ぶと、室内の熱が外に逃げなくなるので、寒い時期も快適に過ごせることでしょう。

廊下に間仕切りカーテンを取り付ける

ドア中古マンションは、経年劣化の影響でドアが歪み、そこから隙間風が入り込むケースも少なくないようです。古いドアからの隙間風対策には、マンションの廊下に間仕切りカーテンを設置する方法がおすすめ。間仕切りカーテンとは、室内を仕切るために使用するカーテンのこと。廊下に間仕切りカーテンを設置することで、ドアの隙間から入る冷気を遮断します。間仕切りカーテンは、玄関ドアの内側、または玄関と廊下の境目などに設置すると良いでしょう。

床にホットカーペットを敷く

ホットカーペット先述した通り、コンクリート構造のマンションは外気の影響を受けやすいです。そのため、冬の時期は外からの冷気の影響を受け、室内にいると「寒さ」を感じることも多いでしょう。とくに1階部分がコンクリートの駐車場の場合、床下からの冷気が室内に伝わりやすいことから、足元の冷えを感じることも……。

そこで床下からの冷え、足元の冷え対策を行う際には、床にホットカーペットを敷くなどの対策が有効です。ホットカーペットとは、カーペットに織り込まれた電熱線を発熱させて表面をあたためる暖房器具のこと。床にホットカーペットを敷くことで、足元から来る「冷え」を防ぎ、寒い冬の時期も快適に過ごせます。

中古マンションにおすすめの寒さ対策(業者)

中古マンションの寒さ対策には、室内の気密性を高める断熱リフォームなどの対策があります。本項目では、中古マンションの寒さ対策に効果的なリフォーム方法について紹介します。

  • 床、壁の断熱リフォームを行う
  • 床、壁に遮熱シートを施工する

床、壁の断熱リフォームを行う

壁の断熱材マンションの床、壁に断熱リフォームを行うことで家の気密性がアップし、寒い時期も暖かく過ごせます。ただしマンションの場合は戸建て住宅と異なり、外側から断熱工事を行うことができません。マンションの断熱リフォームを行う場合は外側からの施工ではなく、室内の内壁、床に断熱材を入れていく方法が一般的です。マンションの床、壁へ施工する方法には、主に以下の2種類があります。

  • 乾式断熱
  • 湿式断熱

乾式断熱

乾式断熱はコンクリート壁に下地を作り、断熱材をはめ込んでいく施工方法のこと。乾式断熱では、木材で下地を造ってから発泡スチロール状の断熱板をはめ込んでいきます。建物の内側から施工できるので、マンションの低層階、高層階など部屋の場所に関係なく行えるのがメリット!湿式断熱は、泡状の断熱材を吹きつけていく施工方法となります。断熱材の吹き付けには大型コンプレッサーのホースを使用し、泡を圧送しながら吹き付けていきます。

一般的に乾式工法のほうが安く費用を抑えることができますが、湿式工法の方が隙間なく断熱材を施工できるので、気密性をさらにアップさせることが可能です。ただし湿式断熱は隙間なく断熱材を施工できるメリットもある一方、ある程度のスペースが必要なため部屋の場所によっては施工が難しくなるデメリットも……。

湿式断熱

湿式断熱で使用する大型コンプレッサーはトラックに積んだ状態で使用するため、「トラックを停めておくスペース」がないと施工が難しくなります。いずれの方法にもメリット、デメリットがあるので、断熱リフォームを行う際にはそれらを踏まえた上で適した方法を選びましょう。

床、壁に遮熱シートを施工する

 

床下サーモバリアマンションの床、壁に遮熱シートを施工することで、室内の暖気が外に逃げるのを防ぎ、寒い時期も暖かく過ごせます。遮熱シートとは、輻射熱を反射するアルミ製のシートのこと。遮熱シートは、電気ストーブなどの輻射熱を室内側に反射させる働きがあります。マンションの床、壁に遮熱シートを施工することにより、室内の輻射熱を室内側へ反射させ、室温低下を防止します。さらに遮熱シートの施工により、室内の温度が安定して暖房の効きが良くなるので、省エネ対策にも効果的!また、夏場は日射による輻射熱を外側に反射させる働きにより、室温上昇を防ぐので暑さ対策にも役立ちますよ。

サーモバリアを冬で使用した場合の例遮熱材、遮熱シートの寒さ対策については、「遮熱による寒さ対策とは?遮熱対策の種類、寒さ対策の方法を紹介」で解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。

中古マンションのリフォームを行う際の注意点

マンションリフォームマンションの管理規約によっては、リフォームが制限されている場合もあるので注意が必要です。マンションの管理規約とは、共用部分の範囲、使用方法、理事会の権限や義務など管理組合運営に必要なことが決められいる規約のこと。分譲マンションのような区分所有建物では、「建物の区分所有等に関する法律(以下、区分所有法)」によって、区分所有者間の所有関係や権利・義務などが定められています。

マンションの場合、外壁、窓、ドアなどの共有部分は、一般的に個人の判断でリフォームできないケースが多いです。マンションの断熱リフォームを行う際には、必ず管理規約を確認してからにしましょう。

参照:管理組合の基礎知識(管理組合のお客様) 管理規約

まとめ

築年数の古い中古マンションの場合、「省エネ法」、「建築省エネ法」がまだ制定されていない時の建物であることも多く、断熱材が入っていないケースも珍しくないようです。さらに築年数の経ったマンションは、ドア、窓サッシの劣化により隙間風の影響を受けやすく、暖房をつけてもなかなか暖まりません。古い中古マンションは「間仕切りカーテン」などのアイテムを使用する、または断熱リフォームなどにより気密性を高めることで、冬も暖かく過ごせるようになります。中古マンションの寒さ対策は、具体的に以下の通りです。

寒さ対策(個人)

  • 断熱性の高いカーテンを設置する
  • 廊下に間仕切りカーテンを取り付ける
  • 床にホットカーペットを敷く

リフォームによる古民家の寒さ対策(業者)

  • 床、壁の断熱リフォームを行う
  • 床、壁に遮熱シートを施工する

中古マンションは、壁、床に断熱リフォームを行うことで暖房の効率が向上し、寒い時期も快適に過ごせるようになります。さらに遮熱シートを壁の内側、床へ施工することで、電気ストーブの熱を室内側へ反射させ、より暖かく過ごせることでしょう。中古マンションの寒さ対策を行う際には、上記で紹介した対策、リフォーム方法などをぜひ試してみてくださいね。

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ライフテック
編集部

自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。

当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。

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