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熱中症対策実行計画とは?「熱中症対策実行計画」が策定された背景と、工場・倉庫の熱中症対策について紹介

熱中症対策
熱中症対策実行計画とは?「熱中症対策実行計画」が策定された背景と、工場・倉庫の熱中症対策について紹介

日本政府は、熱中症対策を推進するため、令和5年5月に「熱中症対策行動計画」が閣議決定されました。

「熱中症対策行動計画」では、2030年までに熱中症による死亡者数を現状より半減することを目指しています。(※「熱中症対策行動計画」の詳しい解説は、後述にて詳しく説明あり。)熱中症とは、体温を平熱に保つために汗をかいた時に、体内の水分や塩分(ナトリウム等)が減少し、血液の流れが滞る現象のこと。

熱中症になると体温が上昇し、脱水症状、けいれんなどを起こす恐れあり。熱中症を防ぐには、体温が上昇しないために各自で対策を取る必要があります。とくに、暑さを感じやすい環境下に身を置いている人は、熱中症を防ぐためにも「暑さ対策」を徹底することが大切。

厚生労働省による「熱中症による死傷者数の業種別の状況(2018~2022 年) 」によると、2018 年以降の業種別の熱中症の死傷者数は建設業、次いで製造業で多く発生しているとのこと。

画像引用:「令和4年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(令和5年1月 13 日時点速報値)」厚生労働省

建設業・製造業は、熱の影響を受けやすい工場、倉庫で従業員が作業するため、熱中症になる可能性大。工場・倉庫のように、熱がこもりやすい環境下で働いている方は、より一層「熱中症対策」を徹底する必要があると言えるでしょう。本記事では、政府が策定した「熱中症対策実行計画」の解説を踏まえた上で、工場・倉庫の熱中症対策についても詳しく紹介します。

「熱中症対策行動計画」とは?

日本では、熱中症による死亡者数が年々増えています。環境省の資料「熱中症対策行動計画」によると、熱中症による救急搬送人員は、平成 22 年以降、毎年4万~7万人前後で推移しているとのこと。

さらに、熱中症による全国の死亡者数(5年移動平均)が平均1,000人を超えていることから、政府は熱中症による死者を削減するために「熱中症対策行動計画」を策定することになりました。本項目では、熱中症対策行動計画と、計画が必要となった背景について詳しく説明していきます。

  • 熱中症対策行動計画の内容
  • 熱中症対策行動計画が必要となった背景

熱中症対策行動計画の内容

「熱中症対策行動計画」とは、2030年までに熱中症による死亡者数を現状(※)より半減するために政府が決めた計画のこと。(※5年移動平均死亡者数を使用、令和4年(概数)における5年移動平均は1,295名)

熱中症対策行動計画では、主に以下のような対策について取り組みを行います。

  • 「熱中症予防強化キャンペーン」の実施
  • 暑さ指数及び、気温の観測及び予測情報等の提供
  • 熱中症警戒情報の発表、及び周知と熱中症予防行動の徹底
  • 熱中症発生状況等に係る正確な実態把握、及び情報提供

「熱中症予防強化キャンペーン」では、エアコンの早期点検、熱中症対策についての呼びかけなどを行い、熱中症予防に関する普及啓発を強化する方針。さらに環境省では、全国約840 地点の暑さ指数を算出し、「熱中症予防情報サイト」において実況値、および当日から翌々日の予測値を公開するとのこと。

その他にも、「熱中症対策行動計画」では熱中症予防のためのさまざまな対策を掲げています。詳しい対策の内容については、環境省ホームページにて紹介されている「熱中症対策実行計画」の資料内にて詳しく記載されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

熱中症対策行動計画が必要となった背景

厚生労働省による「都道府県別にみた熱中症による死亡数の年次推移(平成25年~令和2年)」によると、熱中症による全国の死亡者数が年々増えていることが伺えます。

画像引用:都道府県別にみた熱中症による死亡数の年次推移(平成25年~令和2年)~ 人口動態統計(確定数)より(厚生労働省)

熱中症で亡くなられた方の総数(年別)は、主に以下の通り。

  • 2017年 635人
  • 2018年 1,581人
  • 2019年 1,224人
  • 2020年 1,528人

厚生労働省の表によると、2018年以降は熱中症による死亡者数が1,000人以上を超えている状況であることが確認できます。

さらに環境省による「熱中症対策行動計画」や「熱中症の現状と対策について」の資料の中でも、熱中症による全国の死亡者数(5年移動平均)において、平成 27 年~令和元年までが1,006 人、平成 28 年~令和2年までが 1,118 人、平成 29 年~令和3年までが1,145 人と、いずれも 1,000 人を超えていることについて記載あり。

画像引用:別添1 熱中症の現状と対策について(環境省)

このような背景から、政府は熱中症対策をより強化するため、令和3年3月に「熱中症対策行動計画」を策定しました。

工場・倉庫で「熱中症対策」が必要な理由

工場・倉庫は建物の構造上、日射に影響を受けやすいため室温が上昇します。建物内の温度が上昇すると、作業員が熱中症になるリスクが高くなるので注意が必要。熱中症は重症になるとけいれん、昏睡状態などの症状を招く恐れあり。最悪の場合は、死に至るケースもあるようです。

厚生労働省による「令和4年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(令和5年1月13日時点)」によると、職場での熱中症による死亡者及び休業4日以上の業務上疾病者の数(以下合わせて「死傷者数」という。)は、令和4年の死傷者数は 805 人、うち死亡者数は 28 人とのこと。

画像引用:「令和4年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(令和5年1月 13 日時点速報値)」厚生労働省

さらに同資料では、業界別死傷者数の割合についても記載あり。資料によると、建設業は21%、製造業は18%と高い割合を占めています。画像引用:「令和4年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(令和5年1月 13 日時点速報値)」厚生労働省

上記グラフを確認すると、工場や倉庫で作業することの多い「建設業」・「製造業」の従業員が熱中症になる割合が高いことが確認できます。工場や倉庫は、屋根が大きいことから日射の影響を受けやすく、室温が上昇する恐れあり。さらに「食品工場」など業種によっては、保管商品、作業工程の都合上、温度を下げられないケースもあるでしょう。

室温が上昇すると、従業員の体温が上昇して熱中症を招くリスクが高くなる可能性大。従業員の熱中症を防ぐためにも、暑さを感じたら早急な対策を取ることが大切です。

参考記事:熱中症予防のための情報・資料サイト 厚生労働省

工場・倉庫の熱中症対策に便利なアイテムを紹介(個人)

熱中症対策は、「暑さ対策に便利なグッズ」を使用することで、個人でも対策可能です。ここでは、工場・倉庫で働く従業員の熱中症対策に役立つアイテムを紹介します。

  • ネッククーラーを首につける
  • 空調服を着用する
  • クールファブリックスプレーを使用する

ネッククーラーを首につける

ネッククーラー室温が上昇すると人体の体温が上昇し、熱中症になる可能性が高くなります。体温を下げるには、太い動脈が通っている「首」の付け根を冷やせる「ネッククーラー」を使用するのがおすすめ。ネッククーラーとは、首に装着することで肌をクールダウンできる便利なアイテム。

首の付け根には、血液の通り道である「太い動脈」があります。首まわりを「冷やす」ことで、血液の通り道を効果的に冷やすことができ、血液の温度が上がりにくくなるので、熱中症対策に効果的。首にかけて使用するため、両手を自由に使えるので、現場で手を動かす作業員にもおすすめのアイテムと言えるでしょう。

空調服を着用する

空調服を着ている作業員工場・倉庫は窓が少なく、体内に熱がこもってしまいがち。体内に熱がこもると、体温が上昇して熱中症になる恐れがあります。熱中症を防ぐには、体温に熱がこもらないための対策が必要と言えるでしょう。そこでおすすめなのが、汗を効率よく気化させ、体温上昇を抑える「空調服」の着用です。空調服とは、衣類の背面、腰部にファンがついた作業着のこと。

衣服内についているファンが体に風を送ることで汗を蒸発させ、その気化熱で体感温度を下げるため、熱中症対策に効果的です。

涼感インナーを着用する

インナー冷感インナーを着用することで体温上昇を抑えるので、熱中症対策に効果的です。冷感インナーとは、ひんやりとした肌触りのするインナーのこと。冷感インナーの着用により。暑い夏の時期も体をひんやりと冷やすことが可能となり、体温の上昇を防ぎます。

工場・倉庫の暑さ対策を紹介(業者)

工場・倉庫の暑さ対策は、業者に依頼する方法も。最後に、工場・倉庫の暑さ対策として、業者に依頼できる方法を紹介します。

  • スポットクーラーを導入する
  • 遮熱シートを屋根に施工する
  • 遮熱シートを機器に取り付ける

スポットクーラーを導入する

冷却機工場・倉庫は建物の構造上、室内に熱がこもってしまいがち。熱中症対策をする場合は、室内の熱を外に排出する対策が必要とも言えそう。そこでおすすめなのが、スポットクーラーの導入です。

スポットクーラーとは、屋内で取り込んだ空気を冷却し、屋外に排出する空調機器のこと。スポットクーラーを設置することで、室内に熱がこもるのを防ぎ、室温上昇を防ぐことができます。ただし、スポットクーラーは部分的にしか温度を下げられないため、建物全体の熱中症対策の場合は他の対策も検討した方が良いでしょう。

遮熱シートを屋根に施工する

サーモバリア スカイ工法施工事例工場・倉庫は屋根が広く、日射による影響を受けてしまいがち。屋根に熱がこもると、その熱が室内側に下降し、室温が上昇します。

室温が上昇すると従業員が熱中症になる恐れがあるので、日射対策は必要不可欠と言えるでしょう。そこでおすすめなのが、屋根に遮熱シートを取り付ける方法です。屋根に遮熱シートを施工することで、日射による輻射熱を反射し、室温上昇を防止するため熱中症対策に効果的!

遮熱シートとは、輻射熱を反射するアルミ製のシートのこと。輻射熱とは遠赤外線により伝わる熱の一種であり、人体の体感温度を上げる原因のひとつ。遮熱シートを屋根へ施工することで、日射による輻射熱の影響を受けにくくなり、熱中症予防に繋げることができます。

なお工場・倉庫の屋根は、凹凸のある「折板屋根」を用いているケースが多いので、遮熱シートを取付ける工法「サーモバリア スカイ工法」が最適。

スカイ工法「サーモバリア スカイ工法」は、折板屋根のジョイント部分をシートで被うことができるため、「雨漏り防止」効果も期待できるはず。

遮熱シートを機器に取り付ける

「乾燥炉」などを設置している工場の場合、機器から発せられる輻射熱によって室温上昇する可能性大。機器からの輻射熱対策には、遮熱シートを直接取り付ける方法も。遮熱シートを機器に取り付けることで、機器から発せられる「輻射熱」を抑え、室温上昇を防ぎます。

大きな機械には、遮熱シートで機器を囲み込む「フィット工法」がおすすめ。フィット工法とは、遮熱シートをテント状に縫製して機器(または乾燥炉)をまるごと囲み込む工法のこと。

フィット工法フィット工法では遮熱シートをテント状に裁縫することで、大型機械でも「スッポリ」と包みこみ、機器から発せられる輻射熱をカットします。輻射熱は人体の体温も上げるので、熱中症対策にも役立つことでしょう。

まとめ

日本政府は、熱中症による死亡者を削減するために「熱中症対策実行計画」を策定しました。「熱中症対策実行計画」によると、環境省は「熱中症予防強化キャンペーン」などを通じて熱中症予防に関する普及啓発を強化していくとのこと。

ただ、どんなに国が熱中症予防のために普及啓発を強化したところで、熱がこもりやすい環境に身を置かなければならない状況の場合、熱中症になってしまう可能性大。とくに工場・倉庫内の場合、建物の構造、または機器の影響から、室内の温度が上昇してしまうため、従業員が熱中症を発症する恐れがあります。従業員の熱中症を防ぐためにも、工場・倉庫での「暑さ対策」は欠かせません。

工場・倉庫の暑さ対策に役立つ「便利なアイテム」、または業者で対策可能な対策は、主に以下の通り。

(暑さ対策に便利なグッズ)

  • スポットクーラーを導入する
  • 遮熱シートを屋根に施工する
  • 遮熱シートを機器に取り付ける

(業者による暑さ対策)

  • スポットクーラーを導入する
  • 遮熱シートを屋根に施工する
  • 遮熱シートを機器に取り付ける

遮熱シートは屋根に設置することで、日射による輻射熱を抑制、室温上昇を抑える働きがあります。また、工場内に機器が設置されている場合、遮熱シートで機器を囲み込む「フィット工法」もおすすめ。

フィット工法を機器に施工することで、機器から発せられる「輻射熱」を屋外に排出するので、従業員の熱中症対策にも効果的です。工場・倉庫に上記で紹介した方法を実施して、従業員が熱中症にならない環境を構築していきましょう。

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ライフテック
編集部

自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。

当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。

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