1. HOME
  2. ブログ
  3. 遮熱と断熱の違いとは?「遮熱」と「断熱」の仕組みや効果の違い、遮熱・断熱対策について紹介

遮熱と断熱の違いとは?「遮熱」と「断熱」の仕組みや効果の違い、遮熱・断熱対策について紹介

遮熱材・断熱材
遮熱と断熱の違いとは?「遮熱」と「断熱」の仕組みや効果の違い、遮熱・断熱対策について紹介

夏の暑さを防ぐには、輻射熱を反射する「遮熱」、熱の伝わりを遅らせる「断熱」を行うのが効果的。遮熱とは、輻射熱を反射して熱の侵入を防ぐ方法のこと。一方で、断熱は熱の伝わりを遅らせることを意味します。

遮熱、断熱も「暑さ対策」に効果的な手法ではありますが、双方の仕組み・役割には違いがあるので、混合しないよう注意しましょう。本記事では、遮熱・断熱の仕組み、効果の違いを踏まえた上で、住宅・建物の暑さ・寒さ対策に効果的な遮熱、断熱対策についても具体的に紹介します。

遮熱と断熱の違いとは?

遮熱、断熱も「夏の暑さ対策」に効果的な手法ではありますが、それぞれ熱の伝わりを抑える仕組み・役割が異なるので注意が必要です。双方の仕組みをきちんと理解して、夏の暑さ対策に役立てていきましょう。まずは、遮熱、断熱の意味を踏まえた上で、それぞれの違いについて紹介していきます。

  • 遮熱とは
  • 断熱とは
  • 遮熱と断熱の違い

遮熱とは

遮熱とは、日射や機器から発する輻射熱を反射する方法のこと。輻射熱は電磁波によって伝わる熱であり、人体の奥まで届く性質があります。輻射熱は人体の体感温度を上げるため、夏の暑さを防ぐには「遮熱対策」が欠かせないと言えるでしょう。

輻射熱遮熱対策を行うには、遮熱効果のある「遮熱材」を住宅の屋根・壁などに施工するのがおすすめ。遮熱材とは、輻射熱を反射する「材料」のこと。遮熱材には、主に以下のような種類があります。

  • 遮熱塗料
  • 遮熱シート

遮熱塗料とは、屋根・壁などに施工することで日射による輻射熱を反射する塗料のこと。遮熱シートは、金属膜のアルミ箔をシート状に加工したものとなります。いずれの方法も、屋根、壁に施工することで日射による輻射熱を反射し、室温上昇を防ぐ働きがあります。

遮熱材にはさまざまな種類があるため、目的や用途、施工箇所の状況に合わせて使い分けることが大切です。遮熱材の種類や効果については「遮熱材とは?遮熱材の種類や効果、おすすめの使用方法まで徹底解説」でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧くださいませ。

その他にも、遮熱材には「熱を内側に反射させる」効果も。遮熱材を住宅の屋根、壁に施工することで、室内の熱が外に逃げるのを抑え、室温低下を防ぎます。

断熱とは

断熱とは、伝導熱・対流熱の伝わりを遅らせる方法のこと。伝導熱、対流熱について解説するために、まずは熱の伝わり方の種類について紹介していきましょう。熱の伝わり方には、輻射熱・伝導熱・対流熱の「3つの種類」があります。

熱の種類それぞれの熱の説明については、主に以下の通り。

  • 伝統熱……湯たんぽ、カイロ型。「直接触れて伝わる熱のこと」
  • 対流熱……エアコン、温風ヒーター型。「風、空気で伝わる熱のこと」
  • 輻射熱……電気ストーブ、太陽型。「赤外線によって、体の奥まで伝わる熱のこと」

遮熱が「輻射熱」を反射するのに対し、伝導熱・対流熱の伝わりを遅らせるのが「断熱」です。断熱対策を行うには、熱の伝導を遅らせる作用のある「断熱材」を住宅の屋根・壁などに施工します。断熱材とは、空気を多く含んだ素材のこと。断熱材は空気の層が厚いほど、熱の伝わりが遅くなります。

断熱材の仕組み断熱材の種類、素材は、主に以下の通り。

  • グラスウール……ガラスを細い繊維状に加工した断熱材
  • ロックウール……玄武岩、スラグなどの鉱物を繊維状に加工した断熱材
  • セルロースファイバー……天然木質系の原料(紙屑など)を綿状に加工した断熱材

断熱材には多くの種類があり、それぞれ長所と短所があるので注意が必要。断熱材の種類によっては、性能が弱いものから、コスト面が高くなるものも……。施工時には断熱材別のメリット・デメリット(コスト、性能の違いなど)を踏まえた上で選ぶのがおすすめ。断熱材の選び方については「断熱材はどう選べばいいの?断熱材の「選び方」と「種類」をわかりやすく解説」で詳しく紹介していますので、あわせてご覧くださいませ。

遮熱材と断熱材の違い

上述では、「遮熱」と「断熱」について詳しく紹介させていただきました。遮熱と断熱は、それぞれ「熱の伝わり」を防ぐ仕組みと、効果が異なります。主な違いは、以下の通り。

  • 遮熱……輻射熱を反射すること(熱の伝わりを止めること)
  • 断熱……伝導熱、対流熱の伝わりを遅らせること

断熱は伝導熱、対流熱の伝わりを遅らせることはできますが、輻射熱には効果を発揮しません。断熱、遮熱ではそれぞれ防げる熱が異なるため、目的や効果を理解した上で施工しましょう。なお、それぞれの効果を求める場合は、断熱材・遮熱材を併用して施工するのがおすすめ。断熱材、遮熱材をあわせて使用する方法については「理想の断熱」について詳しく解説していますので、ぜひご覧くださいませ。

住宅・建物に効果的な遮熱対策

「遮熱材」を用いた遮熱対策は、住宅、建物の暑さ対策に効果的!ここでは、住宅・建物に効果的な遮熱対策について紹介します。

  • 窓に遮熱シートを貼り付ける
  • 屋根に遮熱シートを施工する
  • 壁に遮熱シートを施工する

窓に遮熱シートを貼り付ける

冬の窓際窓に「窓ガラス用の遮熱シート」を貼り付けることで、日射による輻射熱を室内外に反射させ、室温上昇を防止します。窓ガラス用の遮熱シートとは、窓に貼るだけで輻射熱を反射できる便利なシートのこと。窓ガラス用の遮熱シートはホームセンターや通販などでも簡単に購入できるので、手軽に遮熱対策を行いたい方にもおすすめ。

ただし、窓ガラスにゴミが付着していると、遮熱シートと窓の隙間に空気が入ってしまい、効果が十分に発揮できなくなる恐れも。窓ガラスに遮熱シートを貼り付ける時は、窓ガラスを綺麗に掃除してからにしましょう。

窓ガラスに「遮熱シート」を貼り付けるメリットについては「遮熱シートを窓へ貼る効果やメリットとは?屋内の暑さ対策について詳しく解説」でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

屋根に遮熱シートを施工する

サーモバリアを屋根に施工遮熱シートを屋根に施工することで、日射による輻射熱を反射し、温度上昇を防ぎます。遮熱シートとは、輻射熱を反射する金属製アルミシートのこと。夏の暑い時期は、日射による輻射熱が屋根から室内に侵入し、室温上昇の原因となります。

遮熱シートを屋根に施工することで、日射による輻射熱が室内に侵入するのを防ぐので、夏の暑さ対策に効果的と言えるでしょう。

壁に遮熱シートを施工する

壁施工壁に遮熱シートを施工することで、室内に侵入する輻射熱を室外側へ反射させ、室温上昇を抑えます。さらに遮熱シートには、熱を室内側に反射させる効果も。壁に遮熱シートを施工することにより、暖房によって温められた「室内の熱」が外に逃げるのを防ぐため、寒い時期も快適に過ごせるようになります。

壁に遮熱シートを施工する効果、メリットについては「遮熱シートを壁に施工する効果やメリットについて。暑さや寒さ対策への効果も紹介。」でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧くださいませ。

住宅・建物に効果的な断熱対策

住宅・建物の屋根や壁に「断熱」対策を行うことで、家の気密性がアップし、夏の暑さ、冬の寒さ対策に役立ちます。本項目では、住宅・建物の暑さ・寒さ対策に効果的な「断熱対策」について紹介します。

  • 窓を二重窓にする
  • 壁に断熱材を施工する

窓を二重窓にする

二重窓室内の窓を二重窓にすることで、窓の間にある空気層によって「外からの熱気が伝わりにくくなる」ので、夏の暑さ対策におすすめ。二重窓とは、窓の内側に新たに窓を設置し、二重構造にしたもの。

二重窓は外窓、内窓の間にある空気の層によって熱の移動を抑え、断熱性を高める効果が期待できます。さらに冬は室内の熱が外に逃げるのを抑える働きがあるので、寒さ対策にも効果的と言えるでしょう。

壁に断熱材を施工する

壁の断熱材住宅・建物の壁に断熱材を施工することで、家の気密性が向上し、夏の暑さ・冬の寒さ対策に繋がります。すでにある建物に断熱材を施工する際には、一度家を解体し、断熱材を装填してから内装の再仕上げを行う「断熱リフォーム」がおすすめ。

ただし断熱リフォームは家を解体する必要があるため、コストがかかるデメリットも。一般的な壁の断熱リフォーム相場は、約100万円~150万円と言われています。(壁解体・再仕上げ含む、延床面積約120m2の家の場合)

断熱リフォームは壁の他にも、天井、床にする方法も。施工場所によってかかる費用が異なるので、他の箇所も施工する場合はそれぞれにかかるコストも踏まえた上で、じっくり検討しましょう。リフォーム箇所の費用相場については「断熱工事とは?費用の目安や効果・注意点から一緒に行うべき遮熱工事まで紹介」で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

まとめ

遮熱は「輻射熱」を反射するのに対し、断熱は「伝導熱」、「対流熱」の伝わりを遅らせる作用があります。遮熱、断熱はそれぞれ仕組み・役割が異なるので、正しく理解して使い分けることが大切。建物・住宅の暑さ・寒さ対策に効果的な遮熱、断熱対策については主に以下の通り。

(遮熱対策)

  • 窓に遮熱シートを貼り付ける
  • 屋根に遮熱シートを施工する
  • 壁に遮熱シートを施工する

(断熱対策)

  • 窓を二重窓にする
  • 壁に断熱材を施工する

遮熱・断熱対策は、併用することで「輻射熱」「伝導熱」「輻射熱」の全ての熱移動を抑えることも可能です。

理想の断熱遮熱、断熱の仕組み、効果をよく理解した上で、住宅リフォームなどに役立て、夏の暑さ・冬の寒さ対策などに役立てていきましょう。

この記事のURLをコピーする
ライフテック
編集部

自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。

当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。

当社製品のサンプル請求、記事に関するお問い合わせなどは、各フォームからお気軽にご相談くださいませ。

関連記事

お問い合わせCONTACT

お問い合わせ

お気軽にご相談・
お問い合わせください。
【受付時間】9:00~17:00 【定休日】土・日・祝日

カットサンプル・カタログ請求

無料でカットサンプル、カタログをお送りさせて頂きます。24時間専用フォームにて受付を行っております。
お気軽にお申し込みください。

メールマガジンの登録はこちら

遮熱に関する様々な情報を配信します。