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遮熱材とは?遮熱材の種類や効果、おすすめの使用方法まで徹底解説

遮熱材
遮熱材とは?遮熱材の種類や効果、おすすめの使用方法まで徹底解説

遮熱材とは、日射や機器から発する輻射熱を反射する材料のことです。遮熱材を施工することで、日射や機器からの輻射熱を反射させ、夏の暑さや冬の寒さ対策に役立てることができます。また、遮熱材にはさまざまな種類があるため、目的や用途、施工箇所の状況に合わせて使い分けることが大切です。

本記事では、遮熱材の意味や断熱材との違いも踏まえた上で、遮熱材の種類と、それぞれの効果について紹介します。

遮熱材とは?

遮熱シートを屋根に施工

遮熱材とは、日射や機器から発する輻射熱を反射できる材料のことです。遮熱材には、以下のような種類があります。

  • 遮熱塗料
  • 遮熱シート

遮熱塗料とは、屋根などに塗布することで太陽光(近赤外線)を反射させる塗料のことです。遮熱シートは、金属膜のアルミ箔をシート状に加工したものです。いずれも屋根、外壁に塗る、もしくは施工することで日射による輻射熱を反射し、室内に熱が侵入するのを防ぎます。

さらに遮熱シートであれば、機器をすっぽり包むことができるため、工場内の機械から発生する輻射熱の抑制にも役立ち従業員の暑さ対策などに有効です。遮熱塗料との違いについては「遮熱塗料は効果がわかりにくい…」5つの理由とは? 代わりとなるオススメ遮熱材をご紹介で解説しています。合わせて読んでみて下さい。

遮熱材の効果

遮熱材は、3種類ある熱の種類の中でも赤外線で伝わる「輻射熱」を防ぐのに最も大きな効果を発揮します。夏の暑さの約75%はこの輻射熱によるものと言われているため、輻射熱を防ぐことが暑さ対策につながります。

「輻射熱」を発生する電気ストーブに対して同じ距離に断熱材と遮熱材を設置し、一定時間経過した後の温度上昇をサーモグラフィで撮影した動画をご覧ください。

こちらの動画からも、電気ストーブから放出される「輻射熱」を効率良く防ぐには遮熱材が効果的ということが分かります。

似てるようで違う、遮熱材と断熱材の違いって?

断熱材とは、伝導熱、対流熱などの熱が伝わるのを遅くする素材です。断熱材は空気を多く含んだ素材であり、空気の層が多いほど熱の伝わりが遅くなります。

遮熱材とは、暑さの原因の約75%を占める輻射熱を反射する素材のことです。輻射熱を反射する働きにより、熱の伝わりを抑えます。熱の伝わり方には「輻射熱」「伝導熱」「対流熱」の3種類があるため、それぞれの性質に合わせて使い分ける必要があります。

伝導熱は物体(固体)、対流熱は空気(流体)、輻射熱は熱線(電磁波)が熱を運びます。遮熱材は輻射熱を反射するのに対し、断熱材は伝導熱、対流熱熱の伝わり方を遅らせる作用があります。遮熱材には断熱材のように伝導熱、対流熱を抑える効果が見込めないデメリットがあるため、あわせて用いることでさらに効果がアップします。断熱材と遮熱材は明確に役割が異なるため、ぜひ「断熱材と遮熱材の違い」を読んでみて下さい。

遮熱材の種類はどれくらいある?

遮熱材は、施工場所の状況、用途や目的に合わせて使い分けることで、より高い効果を見込めます。本項目では、遮熱材「サーモバリア」の種類について、それぞれ特徴や効果、おすすめの利用シーンなどを紹介します。

  • サーモバリアW
  • サーモバリアS
  • サーモバリアスリム
  • サーモバリアエアー
  • サーモバリアトップ
  • サーモバリアフィット

サーモバリアW

サーモバリアW

サーモバリアWとは、二重のエアーキャップと両面アルミ箔、ポリエチレンなどの9層構造からなる遮熱シートです。両面アルミ箔や二重エアーキャップにより外部からの輻射熱だけでなく、冬の暖房から発生する輻射熱を跳ね返します。遮熱断熱に優れた9層構造と高性能のため、とくに寒さが気になる箇所への施工におすすめです

さらに両面がアルミ箔になっているため、外部だけでなく内部からの輻射熱も抑えられる特徴があります。過去には床下、屋根裏、壁への取付け事例などがあります。実績については以下からご確認ください。

サーモバリアS

サーモバリアS

サーモバリアSとは、一重のエアーキャップと両面アルミ箔、ポリエチレンなどの7層構造からなる遮熱シートです。両面がアルミ箔になっており、内反射施工も可能です。サーモバリアWより層が少ない分、厚さは半分の4mmと薄く、さまざまな箇所に施工できます。オールマイティーに使えるタイプなので、屋根、壁など、さまざまな箇所への対策を検討している方にオススメです。

断熱性と高反射性をあわせもつオールマイティータイプであり、過去の施工実績も合わせてご確認ください。

サーモバリアスリム

サーモバリアスリム

サーモバリアスリムは、ポリエチレンクロスと両面アルミ箔からなる、厚さ0.2mmの遮熱シートです。あえて空気層をなくした薄型のシートのため壁の外側、内側などに施工できます。樹脂製のメッシュシート両面にアルミ箔を貼ってあり強度の高い遮熱シートです。

反射性に優れた極薄なシートのため、断熱層が不要な箇所への施工や、ベーパーバリア(防湿気密シート)など他シートと兼用して使用したい時にオススメです。

サーモバリアエアー

サーモバリアエアー

サーモバリアエアーは、厚さ0.2mmのシートに細かい穴が無数に開いている遮熱シートです。非常に細かい無数の穴が湿気を逃す為、結露を防ぐことが可能です。

結露の気になる屋根裏など湿気の多い箇所への施工がおすすめです。吹付け断熱に適しており、過去には、母屋上への施工事例があります。

サーモバリアトップ

サーモバリアトップ

サーモバリアトップは、厚さ0.2mmのシートをフラットな屋根上に直接貼る遮熱シートです。施工方法は、専用接着剤の上からサーモバリアトップを転がして貼付けます。

サーモバリアトップは事務所・工場・学校・体育館などフラットな屋根の防水層の上に貼ることで夏の太陽から熱を反射し、建物内の温度上昇を抑える効果があります。過去には、屋根への施工事例があります。

サーモバリアフィット

サーモバリアフィットサーモバリアフィットとは、ガラスクロス繊維に特殊樹脂シートを合わせ、両面にアルミ箔を施した不燃性を持つ遮熱シートです。縫製加工によってシートをつなぎ合わせることが可能であり、テントのように広範囲なシートを形成できます。

サーモバリアフィットは、縫製加工して熱を発する乾燥炉やキューポラ(溶解炉)などを包み込み、機械から出る熱の暑さ対策を可能にします。また、開閉式のカーテン状に加工を行い、夏は閉じ、冬は開放し機械からの熱を暖房として利用することも可能です。

遮熱材の種類を比較

遮熱材にはさまざまな種類が存在します。以下の表は弊社が取り扱っている「サーモバリア」と、他社の遮熱材を比較したものです。

サーモバリア 他社製品A 他社製品B 遮熱塗料
遮熱素材 アルミ箔 アルミ箔 アルミ箔 塗料
製品バリエーション 7種類 1種類 多種あるがほぼ同じ 各社1種類
屋外使用製品 あり 無し あり あり
屋内使用製品 あり あり あり 無し
価格(屋内) 20,000円~ 50,000円~ 50,000円~ -
価格(屋外) 4,000〜6,000円/㎡ - - 2,000~8,000円/㎡


こちらの表からも分かる通り、サーモバリアは他の遮熱材に比べて屋内外どちらでも使用でき、価格も安価です。また、サーモバリアはアルミ純度99%以上のアルミ箔を使用しているのも特徴です。アルミ純度が高いほど反射率が上がるため、高い遮熱効果を期待できます。

遮熱材が効果を発揮するのはどんな時?

遮熱材は、住宅、工場や倉庫の暑さ対策などに効果を発揮します。本項目では、遮熱材が効果を発揮する使用法や、具体的な事例について以下のシーン別に紹介します。

  • 住宅での使用法
  • 工場・倉庫などでの使用法

住宅での使用法

サーモバリアを夏と冬で使用した場合の例遮熱シートは、住宅の屋根に施工することで日射による輻射熱を抑え、室内への熱侵入を抑える働きがあります。ただし遮熱材のみでは伝導熱、対流熱を抑えられないため、それらの熱を抑える断熱材とあわせることで、理想的な断熱を行うことができます。

住宅による遮熱シートの施工事例では、以下のとおり省エネ住宅の建築時、住宅リフォームなどがあります。事例やくわしい内容については、以下をご確認ください。

工場・倉庫などでの使用法

夏場の工場、倉庫など、温度の高い作業環境で労働者が働き続けると、熱中症など健康面にさまざまなリスクが起こることが考えられます。工場、倉庫など屋根が広い環境であれば、日射による輻射熱の影響を受けやすいため、温度管理が難しくなります。また、工場内の機械から放射される熱も熱中症に影響しています。

ここでは、以下の2つの工法についてご紹介します。

  • 屋根からの熱の侵入を防ぐスカイ工法
  • 機械から出る熱を防ぐフィット工法

屋根からの熱の侵入を防ぐスカイ工法


遮熱シートを屋根へ施工する方法には、輻射熱の反射に優れたアルミ箔を使用したスカイシートを取り付けるスカイ工法があります。

スカイ工法で用いるスカイシート(遮熱シート)は、反射率99%のアルミ箔を採用しており、日射による輻射熱を大幅に抑えます。また、輻射熱の対策と同時に雨漏りを防ぐことができるため一石二鳥な工法です。

スカイ工法を実際に導入いただいたお客様のインタビュー記事も合わせてお読みいただくと、より理解が深まります。

機械から出る熱を防ぐフィット工法


フィット工法

熱を発生させる機器の多い工場では、室温が上がりやすくなり結果として従業員の作業環境などが悪化してしまいます。その場合は、機械からの熱を防ぐためには、機械を直接サーモバリアで包み対策できるフィット工法が有効です。事例やくわしい内容については、以下をご確認ください。

まとめ

遮熱材を屋根、壁、機器に施工することで、日射や機器から発せられる輻射熱を反射し、室内の温度上昇を抑えます。とくに遮熱材の一種である遮熱シートでなら、工場内の機器を包めるため機器から発生する輻射熱の抑制にも役立ちます。遮熱シートには複数の種類があり、価格もそれぞれ異なるため、費用対効果を踏まえた上で導入を検討しましょう。オススメの施工箇所は、以下の通りです。

ただし、遮熱材には伝導熱、対流熱を抑える効果が見込めないため、それらの熱を抑える働きのある断熱材との併用により、さらに効果がアップします。

課題となる熱が伝導熱・対流熱・輻射熱のどれかを見極め、遮熱材、断熱材を効果的に用いて室内の温度上昇に役立てましょう。

暑さ対策のためにサーモバリアを導入しているお客様は導入前に無料でサンプルを確認いただくことも可能です。ご希望の方は以下のバナーから合わせてご連絡ください。

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ライフテック
編集部

自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。

当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。

当社製品のサンプル請求、記事に関するお問い合わせなどは、各フォームからお気軽にご相談くださいませ。

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