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断熱材ポリスチレンフォームの特徴とは?メリット、デメリットをご紹介

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断熱材ポリスチレンフォームの特徴とは?メリット、デメリットをご紹介

断熱材ポリスチレンフォームは、ポリスチレン樹脂を発泡成型して作られた断熱材のことです。断熱材ポリスチレンフォームは断熱性、耐水性に優れており、一般的に住宅用断熱材として使われています。

本記事では断熱材ポリスチレンフォームの特徴とともに、メリット、デメリット、おすすめの施工箇所について紹介していきます。

断熱材のポリスチレンフォームとは

ポリスチレン断熱材のポリスチレンフォームとは、ポリスチレン樹脂を発泡成型した断熱材のことです。ポリスチレンフォームは、ポリスチレン樹脂による無数の気泡で構成されています。プラスチック素材なので、水に強く、軽い素材のため施工性に優れています。

本項目では、押出発砲ポリスチレンフォームの一種「スタイロフォーム」の特徴とともに、断熱材の一種であるウレタンフォームとポリエチレンフォームの違いについて紹介します。

  • 押出発砲ポリスチレンフォームの一種「スタイロフォーム」とは
  • ポリスチレンフォームとウレタンフォームの違い

押出発砲ポリスチレンフォームの一種「スタイロフォーム」とは

スタイロフォームは、押出法ポリスチレンフォームの一種です。スタイロフォームは軽く、加工性に優れているので、基礎や床、壁や天井など、住宅のあらゆる場面で使用が可能です。

スタイロフォームの多くは、「JISマーク表示認証」を受けており、厳しい品質管理体制のもと製造されています。スタイロフォームは日本での市場がまだ少なく、商品の多くはアメリカの総合化学品メーカー「ダウ」で製造されています。

ポリスチレンフォームとウレタンフォームの違い

ポリスチレンフォームとウレタンフォームは、作られている主原料と柔軟性に違いがあります。ポリスチレンフォームが主原料にスチロール樹脂を利用しているのに対し、ウレタンフォームはポリオールとポリイソシアネートを原料として作られています。

ポリエチレンフォームはプラスチック素材なので固い性質を持ちますが、ウレタンフォームはゴムを代替する素材として利用されるほど柔軟性に優れています。

断熱材ポリスチレンフォームの価格

断熱材ポリスチレンフォームの価格は、1㎡あたり600~3,000円程度です。

断熱材ポリスチレンフォームは通販でも購入できますが、通販の場合は店頭引取り、または自社配送のみ注文受付可能などの決まりがあるので、必ず発送条件を確認してから購入しましょう。

断熱材ポリスチレンフォームの種類

断熱材ポリエチレンフォームは、主に以下の2種類に分けられます。

  • ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)
  • 押出発泡ポリスチレンフォーム(XPS)

いずれも主原料は同じ「スチロール樹脂」ですが、製造方法に違いがあります。本項目では、それぞれの断熱材の製造方法について、具体的に紹介します。

ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)

ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)の製造方法は、ポリスチレン樹脂と炭化水素系の発泡剤からなる3-5mm程度のビーズ状スチロール樹脂を金型内で融着させて成形します。

ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)は、一般的に発泡スチロール、フォームスチレン、パイナルフォームなどの名称で呼ばれています。

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)の製造方法は、ポリスチレン、発泡剤、難燃剤を押出機内で溶融混合させ、押出成形によって作られます。

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)は、国内ではアメリカのダウで製造されていることの多いスタイロフォーム、株式会社カネカで作られたカネライトフォーム、株式会社JSP、積水化成品工業で作られた押出法ポリスチレンフォーム(XPS)の4社の製品を主に利用しています。

断熱材ポリスチレンフォームのメリット

断熱材ポリスチレンフォームは住宅建材として使用することで、さまざまなメリットがあります。断熱材ポリエチレンフォームのメリットについて、それぞれ紹介します。

  • 熱伝導率が低く、断熱性能が高い
  • 耐水性に優れている
  • 熱伝導率が低く、断熱性能が高い

断熱性能が劣化しにくい

断熱材ポリスチレンフォームは、プラスチック系断熱材であることから、熱伝導率が低く、断熱性が高いのが特徴です。プラスチックの粒がビーズ法よりも小さく、熱伝導率が低いため、薄くても高い断熱性を発揮します。

住宅の建材として施工すると室内の保温・保冷性能が高まり、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるようになります。

耐水性に優れている

断熱材ポリスチレンフォームはポリエチレン樹脂を基材とした独立気泡構造であり、他のグラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材に比べると吸水率・透湿性が小さく、耐水性に優れています。

湿気、水に強い特徴があり、住宅用建材として使用すると結露防止効果も期待できます。

断熱性能が劣化しにくい

ポリスチレンフォームはプラスチック素材のため、他のグラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材に比べると外気や湿気の影響を受けないので、断熱性能が劣化しにくい特徴があります

さらにボード状であることから形が崩れにくく、隙間が出来にくいので外気や湿気の侵入による経年劣化を防ぎます。

断熱材ポリスチレンフォームのデメリット

断熱材ポリスチレンフォームの施工を検討されている方のなかには、デメリット面が気になる人もいることでしょう。本項目では、断熱材ポリスチレンフォームのデメリット面について、詳しく紹介します。

  • 火や熱に弱い
  • シロアリに弱い

火や熱に弱い

火断熱材ポリスチレンフォームのデメリットは、熱・火に弱いところです。ポリスチレンフォームはそのままだと火に弱いので、難燃剤などを加えているケースが多いです。

ただし不燃性ではないので火をつけると燃えたり、熱を浴びた部分が縮む恐れがあります。火に弱いので、断熱材ポリスチレンフォームの施工中は火気の取り扱いに注意が必要です。

シロアリに弱い

シロアリは木材だけでなくプラスチック系の素材もかじってしまうので、断熱材ポリスチレンフォームはシロアリに弱いというデメリットがあります。シロアリ対策をする場合は、防蟻処理を定期的に行う必要があります。

または、断熱材ポリスチレンフォームではなく、ガラスを主原料としておりシロアリの食害に強いグラスウールや、防蟻性の薬剤を混入している断熱材を利用しましょう。

ポリスチレンフォームの施工におすすめの箇所

断熱材ポリスチレンフォームは、水に強く吸湿しにくいので、湿気の影響を受けやすい外断熱、外気に接する床下などの基礎断熱に向いています。施工におすすめの箇所は、以下の通りです。

  • 床、床下
  • バスユニット下部
  • 玄関土間

床や壁、浴室、玄関土間などに施工することで、冷気や熱が室内に出入りするのを抑え、夏の暑さ、冬の寒さを防ぎます。ただし断熱材ポリスチレンフォームは熱、紫外線に弱いので、取り付け後は劣化防止を防ぐために速やかに外装仕上げを行う必要があります。

断熱材ポリスチレンフォームの効果を上げるには遮熱シートと併用がおすすめ

ポリスチレンフォームの効果を上げるには、断熱材では防げない輻射熱を反射する効果のある遮熱シートとの併用がおすすめです。遮熱シートの効果や、理想的な断熱方法について紹介します。

  • 遮熱シートとは
  • 遮熱シート × 断熱材の理想の断熱とは

遮熱シートとは

遮熱シートは、金属膜のアルミ箔をシート状に加工した遮熱材のことです。屋根、外壁などに遮熱シートを施工することで暑さの原因となる輻射熱を反射します。

当社製品の遮熱シート「サーモバリア」はこの暑さ原因の輻射熱を97%カットすることにより室内に輻射熱を侵入させず、冬時期は逆に電気ストーブ、床暖房から発生した輻射熱が室外へ逃げるのを抑えます。

サーモバリア

人体が感じる暑さの原因の約75%はこの輻射熱の影響によるもののため、輻射熱を防ぐための遮熱シートは非常に重要な役割を持っています。

サーモバリアには、壁に施工するものから天井に施工するもの、機械に施工するものなど複数あり、それぞれの商品の詳細については、「サーモバリア全種類の特徴とおすすめの施工箇所まとめ」で解説しています。合わせてご確認ください。

遮熱シート × 断熱材の理想の断熱とは

熱の伝わり方には、湯たんぽ型の伝導熱、エアコン型の対流熱、電気ストーブ型の輻射熱の3種類があります。

熱の種類3種類の熱のなかでも、建物内の熱移動は輻射熱が75%と高い割合を占めているため、暑さ対策には輻射熱対策が必要と言えるでしょう。しかし断熱材は伝導熱、伝導熱の伝わりを遅らせる作用がありますが、日射による輻射熱を抑える効果はありません。

そこで伝導熱、対流熱に対し効果が高い断熱材と、輻射熱の反射に優れた遮熱シートを合わせて使用することで3つの熱の移動の全てを効果的に止める「理想的な断熱」が実現します。

理想の断熱断熱材と合わせて使用する遮熱シート「サーモバリア」は、以下より無料でサンプルと資料の問い合わせが可能です。ぜひ一度手にとっていただき、遮熱シートの効果を感じてください。

まとめ

断熱材ポリスチレンフォームは、プラスチック系断熱材の一種です。断熱材のポリスチレンフォームは、施工することで以下のようなメリットがあります。

  • 熱伝導率が低く、断熱性能が高い
  • 耐水性に優れている
  • 断熱性能が劣化しにくい

断熱材ポリスチレンフォームは水や湿気に強く、断熱性能に優れているので、住宅の外断熱や基礎断熱などに広く利用されています。ただし断熱材ポリスチレンフォームは日射による輻射熱を防げないので、より高い効果を見込むのであれば遮熱シートと併用するのがおすすめです。

暑さ対策や寒さ対策のために断熱材を施工したい方は、断熱工事遮熱工事に関する記事も読んでいただくとより理解が深まると思います。ぜひ一度読んで見てください。

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ライフテック
編集部

自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。

当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。

当社製品のサンプル請求、記事に関するお問い合わせなどは、各フォームからお気軽にご相談くださいませ。

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