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暑さ対策・熱中症対策

工場の熱中症対策に役立つ設備とは?熱中症対策が必要な理由、暑さを抑える設備を紹介

工場の熱中症対策に役立つ設備とは?熱中症対策が必要な理由、暑さを抑える設備を紹介
ライフテック編集部

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工場は、屋根の材質・構造上の問題や、室内に設置している機械などの影響を受け、夏は室温が著しく上昇します。工場が高温になると、そこで働く作業員の熱中症リスクが高くなるので注意が必要です。

熱中症とは、長時間の高温曝露によって引き起こされる症状(脱水、けいれんなど)のこと。作業員の熱中症リスクを抑えるには、暑さを緩和するのに役立つ「設備の導入」が有効です。本記事では、工場内の温度が上昇する要因とともに、熱中症対策として導入すべき設備について詳しく解説します。

工場の熱中症対策が必要な理由

厚生労働省による「令和6年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(令和7年5月30日時点)」によると、2024年の死傷者数1,257人の中で製造業が235人、建設業が228人の順で多く、両業種で全体の約4割を占める結果となりました。

画像引用:令和6年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(令和7年5月30日時点)(厚生労働省)

高温多湿な環境下で稼働する製造業の工場では、熱中症のリスクが常に潜んでいます。まずは、工場の室内が暑くなる理由、熱中症対策が必要となった背景について紹介します。

  • 熱中症対策義務化が施行されたため
  • 日射の影響を受けやすい
  • 空調効率が悪い
  • 輻射熱を発生する機械を設置している

関連記事:熱中症対策実行計画とは?「熱中症対策実行計画」が策定された背景と、工場・倉庫の熱中症対策について紹介

熱中症対策の義務化が施行されたため

2025年6月1日より、厚生労働省によって「改正労働安全衛生規則」が施行されました。この改正に伴い、暑さ指数(WBGT値)が28度以上または気温が31度以上の環境で、連続して1時間以上、もしくは1日4時間以上の作業が見込まれる作業所で従業員を働かせている事業者には、以下の対策を投じることが義務付けられています。

  • 緊急連絡網・緊急搬送先となる医療機関の所在地や連絡先等が記載されたものを作成する。
  • 重症化を防ぐための応急処置、救急搬送に役立つ実施手順書を作成する。

熱中症対策の義務化に伴い、従業員に熱中症の兆候が見られた場合に迅速な対応ができるよう、該当する事業者は「社内の報告体制」を整備する、もしくは実施手順書を作成し、従業員を含めた関係者へ周知する必要があります。

熱中症対策の義務に違反した場合、6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があるので注意しましょう。

参考資料:職場における熱中症対策の強化について(厚生労働省)

日射の影響を受けやすい

工場の屋根には、一般的に金属素材を凹凸に加工した折板屋根を使用しています。折板屋根には強度(剛力・耐力)が高いというメリットがある一方で、金属製で熱伝導率が高いことから、日射による輻射熱の影響を受けやすいというデメリットも……。

折板屋根輻射熱とは、遠赤外線によって体の奥まで伝わる熱のことです。輻射熱には、人体の体感温度を上げる作用があります。屋根に熱がこもると、その熱が室内に侵入して室温が上昇し、そこで働く従業員が熱中症になるリスクが高くなります。工場で働く人の熱中症を防ぐためにも、屋根の「遮熱対策」を実施することが大切です。

関連記事:折板屋根の施工手順を知ろう。折板屋根の施工種類、「重ねタイプ」の施工手順を解説します

空調効率が悪い

工場は、多くの商品を取り扱う、または大きな機器を設置する必要があるため、天井が高くて広々とした空間になっているケースが多いです。広い空間は空調効率が悪いため、冷房をつけても室内がなかなか涼しくなりません。

段ボールが多く積み上げられた工場内部の画像

さらに商品の出入が多い工場の場合、搬入出口を常に開けているケースも多いです。そのような場合であれば、屋外の熱気が室内に流入しやすくなるため、空調効率が悪くなり、そこで働く従業員が熱中症になるリスクが高くなります。

関連記事:製造業の方におすすめしたい、工場や現場の暑さ対策とは?従業員の体調不良を減らす方法をわかりやすく解説

輻射熱を発生する機械を設置している

工場に大型機器・乾燥炉・焼成炉などの機械が設置されている場合、そこから発生する輻射熱の影響で室温が上昇します。さらに、蒸気を発する設備(水を加熱して、蒸気を生成するボイラーなど)がある場合は工場内の湿度が高くなり、作業環境に影響を及ぼすことがあります。

室内の湿度が高くなると、汗が蒸発しにくくなり、体温調節が難しくなるため、気温がそれほど高くなくても熱中症になるリスクが高くなります。そのような理由から、従業員を熱中症から守るためには気温の測定だけでなく、湿度の管理も重要と言えるでしょう。

工場の熱中症対策に役立つ設備を紹介

熱中症を防ぐには、温度の他に体感温度に関わる湿度・輻射熱を測定できる機械や、暑さ対策に役立つ設備を導入する方法がおすすめです。ここでは、工場の熱中症対策に役立つ設備を具体的に紹介します。

  • WBGT測定器を使用する
  • 屋根にスプリンクラーを設置する
  • 吸排気フードを設置する
  • スポットクーラーを導入する
  • 工場の屋根に遮熱シートを施工する
  • 工場の機械に、遮熱シートを施工する

WBGT測定器を使用する

画像引用:WBGT指数計を用いた作業環境管理方法について(厚生労働省)

WBGT測定器とは、気温・湿度・輻射熱を同時に測ることができる機械のことです。WBGTとは、Wet-Bulb Globe Temperature index(湿球黒球温度)の略称であり、気温・湿度・輻射熱から算出される「暑さの指数」を示します。 WBGT測定器では、以下で紹介する3種類の温度を計測し、WBGT値を算出します。

  • 黒球温度……太陽から発生する輻射熱を考慮した上で、温度を測定します。
  • 湿球温度……水で湿らせたガーゼにくるんだ温度計のこと。湿度・気流の影響を評価します。
  • 乾球温度……実際の気温を測定します。

WBGT測定器を利用することで、人体の体感温度を上げる輻射熱・湿度もあわせて計測することができるようになり、熱中症リスクを大幅に抑えることが可能です。

参考記事:暑さ指数(WBGT)の詳しい説明(環境庁)
参考資料:WBGT指数計を用いた作業環境管理方法について(厚生労働省)

屋根にスプリンクラーを設置する

画像引用:屋根散水システム【暑熱対策】(株式会社 イーエス・ウォーターネット)

熱中症を防ぐための対策として、屋根にスプリンクラーを設置する方法があります。スプリンクラーとは、ノズルから散水する装置のことです。スプリンクラーを工場の屋根に設置し、水を散布することで、水が蒸発する際に屋根表面の熱を奪う「気化熱」が発生します。気化熱の働きによって「屋根の表面温度」が下がるため、室温の上昇を防ぎます

さらに、屋根用スプリンクラーの設置によって、空調効率もアップするため、電気代の節約にも役立ちます。

関連記事:折板屋根に遮熱塗料を施工する方法を知ろう!遮熱塗料の施工方法と、折板屋根にできるその他の遮熱対策をご紹介

吸排気フードを設置する

機械から発生する輻射熱への対策として、吸排気フードの設置は有効な手段のひとつです。吸排気フードとは、機械から発生する熱気や空気中の煙・埃を吸引し、屋外へ排出するための設備です。主に火を扱う食品工場や、熱湯を使用するクリーニング工場など、高温環境下での作業が行われる現場に導入されています。

機械の近くに吸排気フードを設置することで、熱せられた空気を速やかに屋外へ逃がし、室温の上昇を抑制することが可能です。この働きによって、快適な作業環境を構築することが可能となり、作業員の熱中症リスクを抑える効果が期待できます。

スポットクーラーを導入する

スポットクーラーとは、部分的な冷却が可能な空調機器のことです。スポットクーラーを工場に設置することで、屋内で取り込んだ空気を本体内部で冷却し、外に排出する働きによって、夏の暑い時期も涼しく過ごせます。

画像引用元:YAMAZEN 排熱ダクト付スポットエアコン(クーラー)白 YS-422D - ASKUL

スポットクーラーは、電源プラグさえあればすぐに使えるので、工事不要で設置することが可能です。その一方で、特定の場所を冷やすのに特化した機器のため、工場全体を涼しくすることは難しいというデメリットも……。スポットクーラーを設置する際には、メリット・デメリットを踏まえた上で設置することをおすすめします。

工場の屋根に遮熱シートを施工する

日射から発生する輻射熱を抑えるには、屋根に遮熱シートを設置する方法が効果的です。遮熱シートとは、輻射熱を反射する金属製アルミシートのことです。屋根に遮熱シートを設置することで、日射から発生する輻射熱を反射し、室温上昇を抑えます

凹凸のある折板屋根の場合、屋根に遮熱シートを直接貼り付ける「スカイ工法」の施工がおすすめです。スカイ工法とは、輻射熱の反射に優れたアルミ箔を使用したスカイシートを取り付ける工法のこと。

スカイ工法の貼り方スカイ工法では、シートを屋根に直接貼り付けるため、作業者の技量の優劣、作業時の天候に関係なく、均一な遮熱効果を発揮します。さらに「スカイシート」を屋根に施工すれば、折板屋根特有の雨漏れを防ぐ効果もあるので、一度の施工で熱対策、雨漏り対策が可能です。

関連記事:スカイ工法

工場の機械に、遮熱シートを施工する

フィット工法工場の機械に遮熱シートを施工することで、そこから発生する輻射熱を抑え、熱中症リスクを軽減する効果が期待できます。機械からの輻射熱を防ぐ施工方法には、弊社の「フィット工法」がおすすめです。フィット工法とは、遮熱シートを縫製・接合し、設備全体を蚊帳のように包み込む施工方法のことです。

フィット工法では、両面にアルミ箔を施した厚さ0.2mmの不燃シートを使用します。不燃シートは耐熱性に優れており、乾燥炉や焼却炉などの高温を発生する機械にも施工が可能です。フィット工法の場合、機械そのものへの取付け施工を行わないため、メンテナンスや検査を簡単に行うことができます。

関連記事:フィット工法

熱中症対策に遮熱シート「サーモバリア」が有効である理由

遮熱シートは、アルミの純度が高いほど遮熱性能が向上します。弊社の遮熱シート「サーモバリア」は、アルミ純度99%の高純度アルミ箔を使用しており、輻射熱に対して高い遮断効果を発揮します。

JIS規格A1420に基づく熱実験データの精査により、サーモバリアは熱線を反射する性能が高いことが確認されています。その断熱効果は、厚さ70mmのグラスウールにも匹敵するほどです。

厚さわずか0.2mmのサーモバリアを屋根・壁・床などに一枚挟むだけで、外部から侵入する熱の大部分を反射し、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境を構築することが可能です。さらに、サーモバリアは放射率が低いため、物体から放出される熱を抑える(閉じ込める)特性も備えています。

サーモバリアを工場の屋根に施工することで、室内の熱が外へ逃げるのを防ぎ、冬も暖かく過ごすことが可能です。

関連記事:サーモバリアの効果・実証実験

まとめ

工場における熱中症対策に役立つ設備の種類は、主に以下のとおりです。

  • WBGT測定器を使用する
  • 屋根にスプリンクラーを設置する
  • 吸排気フードを設置する
  • スポットクーラーを導入する
  • 工場の屋根に遮熱シートを施工する
  • 工場の機械に、遮熱シートを施工する

「広範囲の暑さ対策」を検討されている方には、建物の屋根・大型機械に設置が可能な遮熱シート「サーモバリア」の施工がおすすめです。サーモバリアは、屋根に貼り付ける、あるいは機械を包み込むだけで設置できるため、コスト・工期を抑えたい方にも適しています。

高い遮熱性能を持つサーモバリアを導入することで、室温の上昇を防いで「熱中症対策」が実施できるだけではなく、空調効率の向上や省エネ効果も期待できます。

自治体によっては、遮熱シートを屋根や機械に施工することで補助金が支給されるケースも。補助金の対象・条件は自治体ごとに異なるため、施工を検討される際は、事前に各自治体の公式サイトなどで最新情報を確認しておきましょう。熱中症対策や、快適で安全な作業環境づくりの第一歩として、ぜひ「サーモバリア」の導入をご検討ください。

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ライフテック編集部

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自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。

当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。

当社製品のサンプル請求、記事に関するお問い合わせなどは、各フォームからお気軽にご相談くださいませ。

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