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外断熱とは?メリット・デメリットから工法まで完全解説

外断熱とは?メリット・デメリットから工法まで完全解説
ライフテック<br />
編集部

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断熱材の施工方法には、大きく分類すると外断熱と内断熱の2種類があります。断熱材とは、熱の伝わりを遅らせる材料のことです。断熱材を建物の屋根、壁や床などに施工することで、室内の温度を一定に保つなどの効果があります。

外断熱と内断熱は、それぞれに施工方法やメリット・デメリットが異なるので、目的や用途に合ったものを選びましょう。本記事では、外断熱と内断熱との違いを紹介するとともに、外断熱の工法・断熱材・メリットやデメリットについて詳しく解説します。

外断熱とは

まずは外断熱の意味・工法を紹介するとともに、工事で用いられることの多い断熱材、内断熱や外張り工法との違いについて紹介します。

  • 外断熱の意味・工法
  • 外断熱で使用する断熱材
  • 外断熱と内断熱の違い
  • 外断熱と外張り工法の違い

外断熱の意味・工法

外断熱とは、建物の外側に断熱材を施工する工法のことです。断熱材を施工する際には、外壁の内側・構造材の外側にボード状の断熱材を貼り付けていきます。外断熱の工法は、以下の2種類です。

画像引用:外壁タイルの家がおトクって本当?住宅のプロが解説!オススメハウスメーカーも紹介(おうちキャンバス)

  • 湿式工法……透湿性のある軽い素材の断熱材を、外壁に密着させる工法のこと。
  • 乾式工法……支持金具を使用して、外装材を固定する工法のこと。

湿式工法では、建物に断熱材を専用ビス・モルタルで貼り付け、その上から仕上のモルタルを塗り込んで施工します。材料や種類の調合によって、さまざまな質感や雰囲気を楽しむことが可能です。

乾式工法とは、外張り断熱材の上に胴縁を設置し、窯業系サイディング・金属系サイディングなどを施工する工法のこと。乾式工法では、外壁と断熱材の間に「水蒸気の通り道」を施工します。

水蒸気の通り道を設置することで、断熱材の中に雨水・湿気が侵入するのを防ぎ、結露・カビの発生を防止します。外断熱は建物全体を断熱材ですっぽり包み込むことから、気密性・断熱性能が高くなるので、一年を通して「快適に過ごせる生活空間」を手に入れることが可能です。

外断熱で使用する断熱材

外断熱では、繊維系か発泡プラスチック系の断熱材を使用します。繊維系とは、ガラス・天然の鉱石を繊維状に加工して作られた断熱材のことです。繊維系の断熱材の種類は、次のとおりです。

  • 無機系……ガラス・鉱物を原料とした断熱材のこと。(グラスウール、ロックウールなど)
  • 木質繊維系……木質系素材を原料として作られた断熱材のこと。(セルロースファイバー、インシュレーションボードなど)

グラスウールは水に弱いので、湿気の影響を受けやすい箇所に断熱材を使用する際には、撥水性の高いロックウールがおすすめです。もしくは湿度を一定に保つ調湿性、水分を透過させる透湿性に優れた木質繊維系の断熱材を施工すると良いでしょう。

発泡プラスチック系とは、プラスチックを発泡させて作られた断熱材のことです。発泡プラスチック系の断熱材には、以下の種類があります。

  • ポリスチレンフォーム……ポリスチレン樹脂を発泡成型して作られた断熱材のこと。
  • ウレタンフォーム……ポリウレタン樹脂でできた断熱材のこと。
  • フェノールフォーム……フェノール樹脂に発泡剤・硬化剤を加えてつくられたボード状の断熱材。

発泡プラスチック系の断熱材は耐水性に優れているので、雨・湿気の影響を受けやすい「建物の外側(屋根・壁など)」への施工におすすめです。

関連記事:断熱材ポリスチレンフォームの特徴とは?メリット、デメリットをご紹介
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外断熱と内断熱の違い

画像引用:外断熱vs内断熱どっちがいい?特徴とメリット、デメリットを比較!(オールアバウト)

外断熱が建物の外側に断熱材を施工するのに対し、内断熱では建物の内側に断熱材を施工します。内断熱では、外壁と内壁の間、天井、床など、柱や部材の厚みの部分に断熱材を貼り付けていきます。

内断熱は外断熱より気密性・断熱性能は劣りますが、外断熱と比較すると施工の手間・コストがかからないので「断熱工事の予算を抑えたい」という方におすすめです。

外断熱と外張り工法の違い

画像引用:RC外断熱工法のいろいろ(株式会社工房)

外断熱と似た言葉に、外張り断熱があります。言葉が似ているので混合されやすいですが、意味が異なるので注意しましょう。それぞれの違いは、主に以下のとおりです。

  • 外断熱……鉄筋コンクリート(RC)の構造躯体が蓄熱層となり、構造の外側に断熱材を施工する工法のこと。
  • 外張り断熱……蓄熱効果のない建物(木造・鉄骨造)の外側に、断熱材を施工する工法のこと。

いずれも建物の外側に「断熱材」を施工するという意味では同じですが、施工する建物の構造にそれぞれ違いがあります。外断熱は、コンクリートの蓄熱性を活かして、より建物の断熱性能を高めることが可能です。

外張り断熱は、蓄熱層のない木造・鉄骨造の建物の外側に断熱材を施工することで、建物の気密性をアップさせます。

参考記事:RC外断熱工法のいろいろ(株式会社工房)

外断熱のメリット

外断熱によって建物の気密性がアップすると、さまざまなメリットを受けることが可能です。ここでは、外断熱のメリットについて具体的に紹介します。

  • 断熱性能が高い
  • 結露の発生を抑制する
  • 長期的なコストの削減

断熱性能が高い

外断熱は初期費用が内断熱よりかかりますが、建物全体を断熱材で覆うため、建物の気密性・断熱性能が高くなります。断熱性能が高くなることにより、夏の暑い時期には室内に熱が侵入するのを遅らせる働きによって、室温上昇を防ぎます。

さらに外断熱には、室内の熱が外に逃げるのを防ぐ効果も。冬は、暖房によって暖められた熱が外に逃げるのを防ぐ効果により、寒い時期も暖かく過ごせます。

結露の発生を抑制する

冬の窓際外断熱を施工することで、室内の気温差によって起こる結露の発生を抑えます。結露とは、空気中に含まれる水蒸気が、外気との温度差によって水滴に変わる現象のことです。外断熱を行うことで建物内の気密性がアップし、外気の影響を受けにくくなるので、結露が発生するのを防ぎます。

結露の発生を防ぐことにより、カビ・腐食・錆びによる住宅の劣化を抑えます。ただし外断熱を施工した場合でも、外気と室内の温度差が30℃近くになると結露が発生する恐れもあるので、過度な冷暖房の使用は控えたほうが良いでしょう。

長期的なコストの削減

外断熱を行うことにより、その優れた断熱性能によって「冷暖房のエネルギー消費量」を削減し、間接的に光熱費を削減できるメリットも。

エアコンさらに外断熱を行うことによって、建物の構造材が保護される働きにより、建物の耐久性が向上します。建物の長寿命化が可能となるので、「メンテナンスコストを抑えたい」という方にもおすすめです。

光熱費削減・建物の耐久性向上などを踏まえると、外断熱を行った方が「長期的にかかるコスト(電気代・修繕費など)」を抑えられる可能性があります。外断熱か内断熱にするかで悩んでいる方は、将来的にかかる光熱費、建物の修繕費などを踏まえた上で検討すると良いでしょう。

外断熱のデメリット

外断熱には「建物の断熱性アップ」などのメリットもある一方で、デメリットも……。のちのち後悔しないように、外断熱を施工する際にはデメリット面も把握しておくと良いでしょう。本項目では、外断熱のデメリットについて紹介します。

  • 外壁が厚くなる
  • 施工費用がかかる

外壁が厚くなる

外断熱は、建物の外側に断熱材を施工するため、外壁が厚くなります。通気層を設ける乾式工法を採用すると、さらに外壁が厚くなるので注意しましょう。

外断熱を行う際には、外壁が厚くなっても問題のないように「余裕のある敷地」が必要です。そのような理由から、外断熱は狭小地にある住宅、デザイン性の高いには不向きと言えるでしょう。

施工費用がかかる

外断熱は建物の外側に断熱材を取り付けるため、内断熱よりも施工に手間がかかる分、施工費用が高くなります。さらに既存の外壁を剥がす作業や、新たな外壁材を取り付ける作業が必要になる場合、さらに費用がかかる恐れも……。

たとえば外壁材を通気工法で施工している場合、通気層を遮断するために外壁の一部を解体しなければなりません。通気工法とは、建物の外壁・屋根に通気層を設置することで、壁・屋根内部の湿気を排出する工法を意味します。

そのような場合、外断熱を行う際に「既存の外壁材」を一部撤去するために解体費用・処分費用がかかる可能性が高いです。外断熱を施工する際には、建物の構造・予算・目的に合わせて適した方法を選びましょう。

断熱材で防げない輻射熱には、遮熱材を使った対策が有効です

熱の伝わり方には、対流熱・伝導熱・輻射熱の3種類があります。それぞれの熱の伝わり方の説明と、建物内における熱移動の割合は以下のとおりです。

熱の種類

  • 伝導熱……湯たんぽ、カイロ型の熱で、直接触れて伝わる熱のこと。(5%)
  • 対流熱……エアコン、温風ヒーター型の熱で、風や空気で伝わる熱のこと。(20%)
  • 輻射熱……遠赤外線によって直接伝わる熱のこと。(75%)

断熱材は、伝導熱と対流熱に効果を発揮しますが、輻射熱には効果を発揮しません。建物内における熱移動の割合を見ると断熱材で対策できる熱は熱全体の25%(伝導熱の5% + 対流熱の20%)であり、輻射熱が75%を占めています。夏の暑さ・冬の寒さを防ぐには、輻射熱対策が欠かせないと言えるでしょう。

断熱材で防げない輻射熱には、遮熱材を使った対策が有効です。遮熱材とは、輻射熱を反射する材料のこと。遮熱材を建物の屋根・壁などに施工することで、日射・電気ストーブから発生する輻射熱を反射し、夏の暑さ・冬の寒さを防ぎます。

関連記事:熱はどうやって伝わるのか?輻射(放射)熱、対流熱、伝導熱の3つの熱の種類と違いについて

まとめ

外断熱のメリット・デメリットは、次のとおりです。

外断熱のメリット

  • 断熱性能が高い
  • 結露の発生を抑制する
  • 長期的なコストの削減

外断熱のデメリット

  • 外壁が厚くなる
  • 施工費用がかかる

建物全体に断熱材を施工する「外断熱」は断熱性能が高いなどのメリットがある一方で、施工コストが高くなるといったデメリットも。最適な断熱方法を選ぶためには、断熱材を施工する目的・予算を考慮した上で決めることをおすすめします。

夏の暑さ・冬の寒さを防ぐには、断熱材では抑えられない輻射熱を反射する「遮熱材」と併用する方法がおすすめです。遮熱材には遮熱塗料・遮熱シートなどの種類があり、それぞれに性能が異なるので目的・用途にあわせて選びましょう。

遮熱塗料は塗りムラが発生する恐れがあるので、「均一な効果を発揮したい」という場合であれば、シートを壁へ施工する遮熱シートがおすすめです。

壁遮熱シートは金属製アルミシートで薄いので、壁に施工しても厚みが出ないのも嬉しいメリットのひとつ。外断熱の効果を高めたい場合は、遮熱材の併用も検討してみると良いでしょう。

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自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。

当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。

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