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外断熱リフォームとは?工法・費用相場、施工するメリットについて解説

外断熱リフォームとは?工法・費用相場、施工するメリットについて解説
ライフテック<br />
編集部

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外断熱リフォームとは、建物に断熱材(※熱の伝わりを遅らせる素材のこと)を施工する「断熱リフォーム」の一種です。

断熱リフォームには、外断熱の他にも外張り断熱、内断熱などの種類があります。それぞれ施工方法や効果、使用する断熱材の種類が異なるため、リフォームの際には求める断熱効果や予算を考慮しながら比較検討するとよいでしょう。

本記事では外断熱リフォームの意味を踏まえた上で、外張り断熱や内断熱との違いや、費用相場・メリット・デメリットについて詳しく解説します。

外断熱リフォームの特徴・他の工法との違い

「思っていたような効果が得られなかった……」といった失敗を防ぐためにも、断熱リフォームを選ぶ際にはそれぞれの工法における違い・効果などを把握した上で選ぶことが大切です。

まずは外断熱リフォームの意味・特徴を紹介した上で、他の工法との違いについて紹介します。

  • 外断熱リフォームの意味・工法
  • 外断熱リフォームで使用する断熱材の種類
  • 内断熱リフォームとの違い
  • 外張り断熱リフォームとの違い

外断熱リフォームの意味・工法

外断熱リフォームとは、建物の外側に断熱材を施工する方法のことです。住宅の外側を断熱材で囲うことによって、外気の影響を受けにくくなり、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。外断熱の工法には、主に以下の2種類があります。

画像引用:ECO建築(岩田地崎建設株式会社)

  • 湿式工法……断熱材を外壁のコンクリートに密着させて施工していく工法のこと。
  • 乾式工法……支持金具を使用して外装材を固定する工法のこと。

湿式工法では、断熱材の上に仕上げとして、モルタル・コンクリート・漆喰・土壁・石膏などの塗り壁材を現場で水と混ぜて練り合わせた後、職人が刷毛やコテを使って下地材の上から塗布します。その後、2~3日間の養生を経て、仕上げ材を塗装します。湿式工法は、材料の調合によってさまざまな質感や風合いを表現できるため、独自のデザイン性を楽しめる点が魅力です。

乾式工法は、断熱材を施工した後、パネルや合板などの部材を施工現場で取り付ける工法です。マニュアルに従って施工すれば、職人の技術に左右されることなく、一定の品質を確保できます。乾式工法では、外壁と断熱材の間に「通気層(水蒸気の通り道)」を設けます。

この通気層の働きによって、コンクリートを通じて室外へ排出される水蒸気や、外壁と躯体の間に入り込む雨水の影響を抑え、結露・カビの発生を抑制します。乾式工法は水を使用しないため、湿式工法のように養生期間を設ける必要がなく、工期を短縮することが可能です。

ただし、乾式工法は仕上がりが画一的になりやすく、他の住宅と似た外観になってしまうといったデメリットも……。工法を選ぶ際には、仕上がりの理想・コスト・工期などを考慮した上で、適したものを選ぶことが大切です。

外断熱リフォームで使用する断熱材の種類

ポリスチレン外断熱リフォームで、一般的に使用される断熱材は発泡プラスチック系のものが多いです。発泡プラスチック系とは、プラスチックを発泡させて作られた断熱材のこと。

断熱材の内部には、発泡ガスがを含んだ気泡があり、その働きによって熱の伝わりを遅らせる作用があります。外断熱リフォームで使用する断熱材の種類は、主に以下のとおりです。

  • ビーズ法ポリスチレンフォーム (EPS)……発泡スチロールを、小さなビーズ状の形状に加工した断熱材。
  • 押出法ポリスチレンフォーム (XPS)……ポリスチレン樹脂を高温で溶かして作られた断熱材。
  • 硬質ウレタンフォーム……ポリウレタン樹脂でできた断熱材のこと。スプレータイプと板状の2種類がある。
  • フェノールフォーム……フェノール樹脂を主成分として作られた断熱材のこと。

発泡プラスチック系の断熱材は、熱を伝えにくく、高い断熱効果を発揮します。住宅の断熱リフォームで使用することで、室内の保温・保冷性能がアップし、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。発泡プラスチック系の断熱材は、耐水性にも優れているので、湿気の影響を受けやすい箇所への施工にもおすすめです。

関連記事:断熱材ポリスチレンフォームの特徴とは?メリット、デメリットをご紹介
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内断熱リフォームとの違い

画像引用:透湿外断熱システム「パッシブウォール」を発売(aica)

外断熱リフォームが建物の外側へ断熱材を施工するのに対し、内断熱リフォームでは建物内部にある構造材に断熱材を施工します。内断熱リフォームの場合、発砲プラスチック系の断熱材しか使用できない外断熱リフォームよりも、使用できる断熱材の種類が豊富です。

内断熱リフォームで使用可能な断熱材の種類は、主に以下のとおり。

内断熱リフォームの際には、グラスウールのように安価な断熱材を選ぶことで、施工費用を抑えることが可能です。内断熱工法にはメリットもある一方で、柱と柱の間に断熱材を設置するため、柱のある部分には断熱材を施工できないといったデメリットも……。

そのような理由から、内断熱リフォームは建物全体へ断熱対策が取れる外断熱リフォームと比較すると、気密性・断熱性が低下します。断熱工法を選ぶ際には、リフォームの目的や予算なども踏まえた上で、適したものを選びましょう。

外張り断熱リフォームとの違い

画像引用:外断熱(外張り断熱)の家とは? よくある疑問にも建築士が回答!(suumo)

外張り断熱とは、建物の外側に断熱材をビスで設置する工法のことです。外張り断熱リフォームでは、柱や梁などの外側に「パネル状のEPS(発泡スチロール)」などの断熱材を施工します。外断熱リフォームと外張り断熱リフォームは、施工する建物の構造が異なります。それぞれの違いについては、主に以下のとおりです。

  • 外断熱リフォーム……コンクリートやRC構造の建物に施工する。
  • 外張り断熱……木造・鉄骨構造の建物にも施工できる。

外張り断熱リフォームであれば、外断熱では施工できない木造や鉄骨造の建物にも断熱材を施工することが可能です。

外断熱リフォームの費用相場

外断熱リフォームの費用相場は、おおよそ1㎡あたり8,000〜30,000円が主流です。その他にも、外断熱工法の施工費用は、採用する工法の種類によって異なります。それぞれの工法における、施工費用の目安は以下の通りです。

  • 乾式工法……100万~300万円
  • 湿式工法……50万~150万円

外断熱リフォームの費用は、湿式工法よりも乾式工法の方が、費用が高くなるケースが多いようです。外断熱リフォームの費用は使用する断熱材の厚みや種類によっても変動し、高性能・厚みのあるものほど高くなります。

外断熱リフォームは、業者によっても価格に違いがあります。リフォーム工事を実施する前には、複数の会社に見積りを依頼して比較検討した上で、予算に合ったプランを選ぶことをおすすめします。

外断熱リフォームで得られる効果・メリット

外断熱リフォームの施工を実施することで、さまざまなメリットを受けることが可能です。ここでは、外断熱を選ぶことで得られるメリットについて紹介します。

  • 建物の気密性・断熱性がアップ
  • 湿気・カビ・結露を抑制する
  • 補助金を利用できる可能性も

建物の気密性・断熱性がアップ

外断熱リフォームでは、壁・天井・床など、建物の外側全体を断熱材で覆うため、建物全体の気密性・断熱性がアップします。とくに、外断熱に使用されることの多い「発泡スチロール系の断熱材」は、繊維系のものと比べて空気の流入や隙間風の影響を受けにくく、高い断熱効果を発揮します。

外断熱の施工によって、外気の影響を受けにくくなり、一年中快適に過ごせる住まいづくりが実現します。さらに建物の断熱性能が向上することによって、エアコンの効きもよくなるので、間接的に光熱費を削減することが可能です。

カビ・結露を抑制する

建物の構造材が劣化する原因には、結露・カビの発生などが挙げられます。結露とは、暖かく湿った空気が急に冷やされる、または冷たい表面に触れたりすることで、空気中の水蒸気が水滴に変わる現象のことです。

結露を放置したままにしておくと、湿気の影響によってカビの発生・ダニの繁殖を助長させ、その影響によって建物の構造材が劣化する恐れも……。結露は室内外の「温度差」によって発生するため、建物の気密性を高めることが大切です。

外断熱リフォームの実施により建物の気密性がアップし、結露・カビの発生を防ぎます。さらに金属製の建具が錆びにくくなるため、建物の耐久性も向上します。

関連記事:結露のメカニズム

補助金を利用できる可能性も

外断熱リフォームを行った場合、費用の負担を軽減できる「補助金制度」を利用できる可能性が高いです。外断熱リフォームで利用できる補助金制度は、主に以下のとおり。

  • 既存住宅の断熱リフォーム支援事業……高性能建材(断熱材・窓・ガラス)を使用した既存住宅の断熱リフォームを実施した際に、利用できる補助金制度。
  • 子育てグリーン住宅支援事業2025……2050年のカーボンニュートラル(CO₂排出を実質ゼロにすること)を目指し、省エネ性能の高い住宅を増やすために作られた補助金制度。開口部の断熱改修・躯体の断熱改修・エコ住宅設備の工事のうち、2つ以上実施した場合のみ対象。

これらの補助金制度を利用することで、外断熱リフォームの費用を大幅に抑えられます。補助金制度には予算の上限が定められており、100%に達すると交付申請の受付が終了する場合があるため、早めの申請をおすすめします。

補助金申請には複雑な手続きが伴うため、リフォームの際には「補助金に詳しい業者」を選んでおくと安心です。申請に必要な外皮計算書の作成・リフォーム計画の立案などのサポートを行っている業者を選ぶことで、補助金の受け取りまでの手続きをスムーズに進めることができます。

外断熱リフォームを施工する際の注意点

外断熱リフォームを施工する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、施工後に後悔することのないように「外断熱リフォームを施工する際の注意点」について、具体的に紹介します。

  • 建物の景観が変わってしまう
  • リフォーム費用が高額になるケースも
  • 輻射熱には効果を発揮しない

建物の景観が変わってしまう

外断熱リフォームで使用する断熱材の厚みは、おおよそ壁が30mm、屋根は50mm程度のものが多いです。外断熱リフォームの際には、厚みのある断熱材を屋根の表面や、壁に施工するため、建物の景観が変わってしまう可能性があります。

「建物の景観を損ねたくない」と考えている場合や、デザインにこだわった住宅に外断熱を採用する際には、本当に施工するべきかどうかについても慎重に検討した方が良いでしょう。屋根・壁の見た目をそのまま維持したいのであれば、建物の内側に断熱材を施工する「内断熱工法」の方が適しています。

外断熱リフォームを行う場合、建物の外側に断熱材を設置するためのスペースを確保する必要があります。都市部の住宅街に多い狭小住宅に「外断熱リフォーム」を行う際には、断熱材を設置するスペースが確保できるかについて、事前に確認しておくと安心です。

リフォーム費用が高額になるケースも

外断熱リフォームは、建物全体に断熱材を施工する必要があるため、施工費用が高額になってしまいがち。とくに外断熱リフォームで使用されることの多い発泡スチロール系の断熱材は、他の断熱材と比較すると価格が高額になることが多いです。

既存の壁にカビが発生している場合は、完全に撤去したうえで断熱材を施工する必要があります。このように、建物の状態によっては追加工事が必要となり、リフォーム費用が大幅に増加する可能性も……。外断熱リフォームを検討する際には、追加工事の有無を確認するためにも、事前に建物の状態をしっかり調査しておくことが大切です。

輻射熱には効果を発揮しない

熱の種類熱の伝わり方には、伝導熱・対流熱・輻射熱の3種類があります。それぞれの意味と、建物内における熱移動の割合は以下のとおりです。

  • 伝導熱……湯たんぽ、カイロ型の熱で、直接触れて伝わる熱のこと。(5%)
  • 対流熱……エアコン、温風ヒーター型の熱で、風や空気で伝わる熱のこと。(20%)
  • 輻射熱……遠赤外線によって直接伝わる熱のこと。(75%)

外断熱で使用する断熱材で対策できるのは、伝導熱(5%)と対流熱(20%)の合計25%のみ。残りの75%を占める輻射熱を防ぐには、輻射熱対策を行う必要があります。

関連記事:熱はどうやって伝わるのか?輻射(放射)熱、対流熱、伝導熱の3つの熱の種類と違いについて

外断熱のデメリットを解消したいのであれば、遮熱材を併用する方法が有効です

外断熱のデメリットを解消するには、遮熱材を併用するのもひとつの手段です。遮熱材とは輻射熱を反射する材料であり、主に以下の2種類があります。

  • 遮熱塗料……輻射熱を反射する作用を持つ塗料のこと。
  • 遮熱シート……金属製のアルミシートで、輻射熱を反射する効果がある。

遮熱材を屋根・壁に施工することで、輻射熱を効果的に反射し、室内の温度を快適に保つことができます。輻射熱の反射率は、遮熱塗料が60〜80%前後であるのに対し、遮熱シートは94〜99%程度と言われています。

より強力な遮熱効果を求めたいのであれば、遮熱シートを施工する方法がおすすめです。遮熱シートは、屋根や壁の表面に貼り付けるだけで施工できるため、天候や職人の技術に左右されることなく、均一な効果を発揮します。

遮熱シートは、アルミ純度が高いものほど、輻射熱を反射する作用が高いです。弊社の遮熱シート「サーモバリア」は、高純度なアルミ箔を使用しており、日射から伝わる輻射熱を97%カットします。

サーモバリアの価格は、施工面積・種類によって異なりますが、おおよそ4,000円~10,000円/㎡程度です。サーモバリアを建物に施工することで、外断熱の施工費用(※1㎡あたり8,000〜30,000円)よりも、コストを抑えることが可能です。

関連記事:遮熱塗料は効果なし?失敗しない選び方と施工のポイント

まとめ

外断熱リフォームの施工によって、室内の温度を一定に保つだけではなく、湿気・カビ・結露対策にも役立ちます。その一方で、建物全体に施工する・使用する断熱材のコストが高いなどの理由から、施工費用が高くなる傾向にあるので、利用できる補助金がないかチェックしておくと良いでしょう。

外断熱は厚みが必要なため、住宅によっては施工が難しいというケースも……。そのような場合であれば、薄くても高い効果を発揮する弊社の「サーモバリア」を施工するのも、ひとつの手段です。サーモバリアの遮熱効果は、厚さ70mmのグラスウールに匹敵します。サーモバリアは薄い素材となるので、断熱材の厚みを出すのが難しい箇所(施工スペースの確保が難しい狭小住宅の壁など)にも施工が可能です。

外断熱リフォームや遮熱シートを住宅の屋根や壁に施工し、年間を通じて快適に過ごせる「住まいづくり」に役立てて下さい。

 

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自宅や工場の熱問題に取り組む、株式会社ライフテックの編集部が執筆・監修を行いました。

当社は、断熱材だけでは防げない輻射熱を97%カットすることができる遮熱材「サーモバリア」を販売しております。サーモバリアは、住宅や工場などの屋根や壁に使用することで、夏の太陽の輻射熱による建物の温度上昇を抑え、体感温度を下げることができる、自宅や工場の熱問題の解消につながる製品です。

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