オフィス内が寒いと体の冷え、風邪などの体調不良を招く原因となります。体調不良になると集中力が下がり、仕事に支障を引き起こす可能性があるので寒さを感じた時は、冷えを我慢せずに寒さ対策を行いましょう。
オフィスの寒さは、個人でできる防寒対策グッズを利用する、または会社側で寒さ対策を行うことで暖かく過ごせるようになります。
本記事では、オフィスの寒さ対策グッズや、会社側でできる対策について紹介します。
目次
オフィスが寒い理由
オフィスが寒くなる原因には、さまざまな理由が挙げられます。オフィスが寒くなる理由について、具体的に紹介します。
- 温度を暑がりな人に合わせる
- 建物の断熱性能が低い
- 空調の不備
温度を暑がりな人に合わせる
冬にエアコンの設定温度を暑がりな人に合わせてしまうと、室温を下げることができないため、オフィス内が寒くなります。
オフィス内には暑がりな人、寒がりな人がいるなど、温度の感じ方には個人差があります。
暖房の温度を暑がりな人に合わせてしまうと温度を適正温度に合わせることができず、室内が寒いままになる可能性があります。暑がりな人は「卓上扇風機をデスクに設置する」など、自身の体調に配慮した対策を行うことが大切です。
建物の断熱性能が低い
建物の断熱性能が低いと、室内の暖房の効きが悪くなり、オフィス内の寒さを感じる原因となります。
とくにオフィスがプレハブ工法で作られている場合は、天井や壁に断熱材が入っていないことがほとんどであるため、断熱性能が低い可能性が高いです。
断熱材が入っていない場合、室内の熱が屋外に放出されやすく、暖房の効きが悪くなる恐れがあります。この場合は、扉、天井、壁などに断熱材を入れるなどの対策を行う必要があります。
空調の不備
エアコンなどの空調に不備があると、冷房が効かなくなるためオフィス内が寒くなります。エアコンの不具合や、故障があった時は修理をして使い続けるか、または新しいものに買い替えましょう。
また、エアコンの不備を防ぐには3〜5年に1回は点検を行う、フィルターは最低でも年に1回は清掃するなど定期的なメンテナンスを行うことも大切です。
オフィスで利用できる防寒対策グッズ
オフィスの寒さは、防寒対策グッズを利用することで軽減できます。本項目では、オフィスの寒さ対策に便利な防寒対策グッズと、利用方法について紹介します。
- デスクヒーターを足先に利用する
- 保温機能に優れたインナーを着用する
- 足元にブランケットをかける
- レッグ・アームウォーマーを着用する
- カーディガンを肩からかける
デスクヒーターを足先に利用する
足元の底冷え対策には、デスクヒーターを足先に利用するのがおすすめです。デスクヒーターとは、オフィスの机、テーブルなどで利用できる暖房器具のことです。
デスクヒーターを机の下のスペースや、天板に取り付けることで、こたつのように足を温めることができ、足元の底冷えを防ぎます。
保温機能に優れたインナーを着用する
保温機能に優れたインナーを着用することで、寒さを抑える働きがあります。
保温性の高いインナーには、内側が裏起毛になっているもの、暖かい空気を保持する繊維を採用している発熱タイプ、吸湿発熱性に優れているもの、ヒートテックなどがあります。
インナーはトップスだけではなく、ボトムスにも使用することで全身を寒さから守ります。
足元にブランケットをかける
ブランケットを足の上にかけることで、足元の冷えを緩和することができます。
冷たい空気は下に集まる性質があるため、従業員は足元に寒さを感じやすくなります。足元をブランケットで温めることで、床下からくる寒さや底冷えを防げるようになります。
ブランケットは、熱伝導率が低く冷気をシャットアウトする「ウール」素材のものを使用すると、より足元を温めることができます。
レッグ・アームウォーマーを着用する
レッグウォーマー・アームウォーマーを防寒グッズとして利用することで、手元や足元の寒さから身体を守ることができます。
レッグウォーマーとは靴下の種類のひとつであり、 ひざ下から足首を温める防寒グッズのことです。足元を温めるレッグウォーマーを着用することで、足元の寒さを防ぐことができます。
レッグウォーマーは靴下タイプなので足が冷えやすいデスクワークだけでなく、立ち仕事にも利用できます。さらに手指の末端が冷える場合は、手元を温めるアームウォーマーを着用するのもおすすめです。
カーディガンを肩からかける
「肩だけ冷やしたくない」などの細かな体温調節をしたい時は、カーディガンを肩からかけるのがおすすめです。カーディガンを肩からかけることで、肩回りの寒さを軽減します。
さらに寒さを感じた時は、そのままカーディガンを制服の上から羽織ることもできます。このように、カーディガンは気軽に体温調節ができるので、オフィスにひとつ置いておくと便利です。
会社側でできる防寒対策
オフィスでの寒さ対策は、会社側でも対策を行うことができます。会社側でできる防寒対策は個人で行うより会社全体で行うことでより広範囲で寒さ対策が可能となり、高い効果を見込めます。
会社側でできる防寒対策について、具体的に解説します。
- オフィスの暖房温度を変える
- 窓に断熱シートを貼る
- 遮熱シートを壁に施工する
オフィスの暖房温度を変える
暖房温度を変えることで、オフィス内の寒さを軽減させることができます。職場が寒いと感じた時は暖房の温度が適切であるかチェックし、温度が低い場合は適切な温度に変更することが大切です。
オフィス室内の適切な温度目安は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」、「事務所衛生基準規則」で定められており、適切な室内温度は、17℃~28℃となります。
オフィス内の温度設定時は、適正温度を参考にして調節しましょう。
関連記事:昭和四十五年法律第二十号 建築物における衛生的環境の確保に関する法律
関連記事:昭和四十七年労働省令第四十三号 事務所衛生基準規則
窓に断熱シートを貼る
窓に断熱シートを貼ることで、窓から出入りする冷気を抑え、寒さを防ぐ働きがあります。また、断熱シートの作用により室内の熱が屋外に放出されるのを抑えるので、暖房の効きがよくなります。
さらに断熱シートを窓に貼ることで、屋外と屋内の温度差を抑えるため、結露対策やカビ予防にも効果的です。窓用断熱シートには冬の使用に適しているもの、オールシーズン用があるので目的や用途に合わせて選びましょう。
遮熱シートを壁に施工する
遮熱シートをオフィスの壁に施工することで、輻射熱を室内側に反射させ、室温低下を抑える働きがあります。遮熱シートとは、アルミ箔を使用したシートのことです。
遮熱シートはアルミ純度99%以上のアルミ箔を使用し、優れた反射性能を持つ「サーモバリア」を利用すると、より高い効果を見込めます。
遮熱シートの輻射熱を反射させる効果により、オフィス内を暖かく保てるようになり、暖房器具の使用を抑えることができます。
関連記事:サーモバリアとは
遮熱シートを壁に施工するなら、断熱材との併用がおすすめ
遮熱シートを壁に施工するなら、伝導熱、対流熱が屋外に放出されるのを抑える断熱材との併用がおすすめです。
遮熱シートには輻射熱を室内側に反射させる効果がありますが、湯たんぽ型の伝導熱、エアコン型の対流熱には効果がありません。
そこで、それらの熱が屋外に放出されるのを防ぐ断熱材とあわせることで、全ての熱を逃がさない「理想の断熱」が実現します。
関連記事:理想の断熱
まとめ
オフィス内の寒さ対策は、個人で利用できる防寒対策グッズや、会社側の対策で対処することができます。具体的なオフィス内の寒さ対策は、以下の通りとなります。
(防寒グッズ)
- デスクヒーターを足先に利用する
- 保温機能に優れたインナーを着用する
- 足元にブランケットをかける
- レッグ・アームウォーマーを着用する
- カーディガンを肩からかける
(会社側でできる防寒対策)
- オフィスの暖房温度を変える
- 窓に断熱シートを貼る
- 遮熱シートを壁に施工する
寒さ対策は防寒対策グッズでも可能ですが、遮熱シートを壁に施工するなど会社側で対策を行うことで、より広範囲の寒さ対策を行うことができます。
遮熱シートはアルミ純度が高いほど効果が見込めるので、アルミ純度99%以上のアルミ箔を使用した遮熱シート「サーモバリア」を利用するのがおすすめです。
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